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剪定ばさみの手入れの手順|サビと樹液の落とし方と保管

剪定を終えた刃には、黒い筋になったヤニ(樹液が固まったもの)が残り、放置すると2枚の刃の合わせ目で固まります。

手入れの中心はこのヤニを落とすことと、刃の合わせ目に油を一滴差すことの2つで、どちらも使い終わりの1分でできます。

研ぐ作業は、その1分をさぼった結果を後から埋めるためのものです。

逆に、水洗いしてそのまま道具箱へ戻す、切れないからと刃の裏側まで砥石を当てる、といった扱いが錆と刃こぼれを呼びます。

バイパス式とアンビル式では研ぐ面も違うため、同じやり方は通用しません。

本記事では、拭き取りと注油の手順・やりがちな失敗と直し方・そろえる道具と代用・刃の構造と材質による分かれ目・手入れの頻度の目安を解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

剪定ばさみの手入れは「拭く・落とす・差す」の3手順

毎回やることは、刃についた樹液と土を落とし、動く部分に油を差すことだけです。

分解は必要ありません。

使い終わりに刃の両面を乾いた布で拭く

切ったあとの刃には、樹液と削れた樹皮、土が混ざって付いています。

ヤニは時間が経つほど硬くなり、乾いた布では落ちなくなります。

庭から引き上げるその場で、刃を開いて両面をひと拭きしてください。

刃先に向かって拭くと手を切るので、峰側から刃先の方向へ布を動かします。

固まったヤニはクリーナーか油をしみこませた布で緩める

黒く固まったヤニには、園芸用のヤニ取りクリーナーか、機械油をしみこませた布を当てて少し置いてからこすります。

真鍮(しんちゅう)ブラシがあると合わせ目の奥まで届きます。

ただし金属のワイヤーブラシは細かい傷を残すので、刃先には当てないでください。

刃の合わせ目と軸のボルトに油を一滴

拭いたあとは、2枚の刃が触れる面と、刃を留めているボルトの周りに刃物用の油を一滴ずつ差します。

油の膜が水と空気を遮るため、次に使うまでの間に錆が出にくくなります。

差しすぎるとヤニと土を呼ぶので、余分は布で拭き取ってください。

ヤニと錆を放置すると、切れ味より先に開閉が重くなる

手入れを飛ばした道具で最初に変わるのは、切れ味ではなく開閉の重さです。

合わせ目に入ったヤニが固まると2枚の刃が滑らなくなり、同じ太さの枝を切るのに余分な握力が要ります。

手が疲れると枝の途中で刃を止めてしまい、切り口が潰れます。

潰れた切り口は水が残りやすく、木の側にも負担が残ります。

錆はもっと厄介です。

刃先に出た点状の錆を落とすときは金属ごと削ることになるので、研ぎ直しで減る量が増えます。

軸のボルトやバネまで錆びると、分解して掃除することもできません。

切れないから買い替えたつもりの道具が、実際には固着で動かなくなっていただけというのもよくあることです。

手入れでやりがちな失敗と、その直し方

研ぐ前に確かめてほしいのは軸のボルトです。

緩んで刃がぐらつく状態では、砥石を当てても切れ味は戻りません。

まずボルトを少し締めてガタを取り、そのうえで切れ具合を見てください。

水洗いしてそのまま道具箱に戻す

土を落とすつもりで水をかけるのが、いちばん錆を呼ぶ扱いです。

洗ってしまったら、布で水気を取り、合わせ目の隙間に残った水まで拭き出してから油を差します。

ハンドルとの境目と刃の付け根は水が残りやすいので、最後にそこを確認してください。

切れないからと刃の裏側まで砥石を当てる

2枚の刃がすれ違って切るタイプでは、刃の裏側は相手の刃と面で合うように仕上げてあります。

ここに砥石を当てると合わせが崩れ、細い枝が刃の間で逃げるようになります。

研ぐのは切刃の外側の斜面だけにして、元の角度に沿わせてください。

角度が読めないうちは、砥石を数回当てて刃先の光り方を見る程度にとどめるほうが安全です。

潤滑スプレーを全体に吹きつける

スプレーは手軽ですが、広く吹くと樹脂ハンドルやバネの隙間に流れ込み、ほこりを抱えて固まります。

合わせ目と軸に差すだけで足りるので、ノズルで場所を絞ってください。

そろえる道具は布と油の2つから

最低限そろえるのは、油をしみこませても構わない布と、刃物用の油です。

油は椿油や機械油のように、乾いても固まらないものを選びます。

食用のサラダ油は酸化して粘りが出るため、代用にはなりません。

作業が早くなるのは、ヤニ取りクリーナー、真鍮ブラシ、それに中砥の砥石です。

クリーナーが手元になければ、機械油を含ませた布で緩める方法で足ります。

土や葉くずをかき出すだけなら、使い古しの歯ブラシでも間に合います。

研ぎと分解については、道具側が対応しているかどうかで話が変わります。

ボルトを外して刃だけ交換できる作りと、固定されて分解できない作りがあり、後者は研ぎ直しを前提にした道具ではありません。

プロ用と家庭用の剪定ばさみの違いでは、替刃や部品の入手を含めた条件の分かれ方を解説しています。

剪定ばさみの構造と刃の材質で、手入れが分かれる部分

バイパス式とアンビル式で研ぐ面が違う

2枚の刃がすれ違うバイパス式は、切刃の外側だけを研ぎ、受け刃と裏面は触りません。

受け台に刃を押し当てるアンビル式では、受け台の摩耗も点検の対象になります。

受け台が削れてくると刃が食い込み、切り口が潰れます。

どちらのタイプかは刃を開けば分かり、片側が刃になっていなければアンビル式です。

刃の形と切れる枝の太さの関係は剪定ばさみの選び方で解説しています。

ステンレスと鋼で拭き取りを急ぐ度合いが変わる

ステンレス刃は錆びにくい反面、錆びないわけではありません。

樹液と水気が合わせ目に残れば、そこから錆が出ます。

炭素鋼の刃は研ぎやすく切れ味も出ますが、湿ったまま置くと当日のうちに赤い錆が浮くこともあります。

松のように樹液の多い木を切った日は、鋼の刃なら現場で拭いてから片づけてください。

手入れの頻度は毎回・数回ごと・シーズン終わりの3段階

使うたびに拭いて油を差すのが1段階目、数回使ったら軸のボルトを外して合わせ目の汚れを落とすのが2段階目、剪定の時期が終わったら研ぎと保管前の注油をするのが3段階目です。

2段階目の間隔は、切った木と量で変わります。

細い枝を少し整えた程度なら月に1回でも間に合いますが、太めの枝や樹液の多い木を続けて切った日は、その日のうちに開いて掃除したほうが後が楽です。

長く使わない時期に入るときは、油を少し多めに塗って湿気の少ない場所に置きます。

革のケースへ入れたまま棚に置くと、革が含んだ水分で刃が錆びることがあるので、保管はケースから出した状態にしてください。

素材ごとの違いは剪定ばさみのケースの選び方で解説しています。

手入れの区切りをどこに置くかは、庭木の剪定時期の一覧で解説している樹木別の時期に合わせると決めやすくなります。

よくある質問

表面が錆びてしまった剪定ばさみはまだ使えますか

浮いた錆なら、油をしみこませた布や細かい砥石でこすれば落ちます。

落としたあとに刃先を指の腹でそっとなぞり、欠けが引っかかるようなら研ぎ直しか刃の交換を検討してください。

刃の内側が錆で盛り上がっていると合わせ目が開き、細い枝が刃の間で逃げます。

研ぐ自信がないときはどうすればいいですか

砥石を当てる前に、ヤニの拭き取りと注油、ボルトの締め直しで戻る場合があります。

それでも切れないなら、替刃が用意されている製品は刃ごと交換し、そうでなければ研ぎを受け付けている販売店や刃物店に問い合わせてください。

病気の枝を切ったあとに刃の消毒は必要ですか

ほかの木へ持ち込みたくないなら、消毒用アルコールで刃を拭いてから次の木に移ってください。

アルコールは油膜も落とすので、作業が終わったら油を差し直します。

木の症状の判断そのものは、園芸店や専門業者に見てもらうほうが確実です。

高枝切りばさみも同じ手入れで大丈夫ですか

刃の拭き取りと注油は同じです。

加えて、伸縮するパイプの継ぎ目に入った砂を落とし、刃を引くワイヤーやロープにほつれがないかを確かめてください。

届く高さと重さの選び方は高枝切りばさみの選び方で解説しています。

まとめ

剪定ばさみの手入れは、使い終わりにヤニを拭いて油を一滴差す、この繰り返しが中心になります。

水洗いしたまま片づける、刃の裏まで研ぐ、スプレーを全体に吹く、この3つを避けるだけで刃の減り方は変わります。

バイパス式とアンビル式で見る場所が違うことと、ステンレスでも錆びることも覚えておいてください。

ぜひ本記事の3手順と頻度の目安を参考に、今日使った剪定ばさみから拭き取りを始めてください。

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