SHARE:

培養土の比較|野菜用と花用で変わる中身の違いと選び方

培養土の比較|野菜用と花用で変わる中身の違いと選び方

園芸コーナーに並ぶ培養土は、どれも似た茶色い袋で、写真だけでは中身の違いが分かりません。

表示で差が出るのは、袋の容量を示すリットル数と、元肥が入っているかどうかの2か所です。

植木鉢の号数は直径3cmを1号として数える単位で、直径15cmの5号鉢に入る土は1.3Lほど、直径30cmの10号鉢では8.5Lほどになります。

鉢の号数を数えないまま袋を選ぶと、半分余らせるか、あと一鉢分が足りなくなります。

元肥の表示を見ないまま買えば、植え付け直後の肥料のやり方も決められません。

本記事では、袋で確かめる表示・用途表示ごとの向き不向き・号数からの必要量の出し方・買ってから気づく失敗まで解説します。

「培養土」はどれを選ぶ?
キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

培養土の袋で最初に見るのは、容量のリットル数と元肥の表示

培養土は、赤玉土や腐葉土といった資材をあらかじめ混ぜて袋詰めした用土です。

中身の配合はメーカーごとに違い、袋の外から粒の様子を見比べても判断できません。

そのため、判断の材料は袋に印刷された表示に絞られます。

容量はリットル表記で、鉢の号数とは別の単位

袋に大きく書かれている数字はリットルで、鉢の号数とは単位が違います。

号数は直径、リットルは体積を表すので、頭の中で換算しないと必要量が出せません。

この換算は後述しますが、まず「袋のリットル数は鉢のサイズと直接対応していない」という点だけ押さえてください。

元肥が入っているかどうかで、植え付け直後の手当てが変わる

元肥入りと表示された培養土は、あらかじめ肥料が混ざった状態で袋詰めされています。

植え付けたあとすぐに追肥を重ねると、肥料が濃くなりすぎることがあります。

反対に元肥の表示が無い培養土なら、植え付けの段階で肥料を足す判断が必要です。

どちらを買うかで最初の作業が変わるので、袋の裏面まで読んでください。

効果が続く期間はメーカーが表示している目安を確認し、そのうえで追肥の間隔を決めます。

肥料そのものの選び方は肥料の選び方で、三要素の見方とタイプ別の違いを解説しています。

原材料の記載があるかどうか

袋の裏に原材料が書かれている製品なら、何をベースにした配合か見当がつきます。

赤玉土や鹿沼土のような鉱物系の粒が主体なら重く水はけがよい傾向で、ピートモスやヤシ殻繊維が主体なら軽くなります。

ベランダの鉢で持ち運びが多いなら、この記載は買う前に見ておく価値があります。

記載が「バーク堆肥、その他」のように大まかな製品もあるため、そこまで細かく比べられるとは限りません。

「草花用」「野菜用」の表示は何が違うのか

用途表示は、メーカーがどの植物を想定して配合したかの目印です。

表示が違えば中身も違いますが、まったく使い回せないわけではありません。

どこまで融通が利くかは、植物側が土に求める条件で決まります。

草花用と野菜用は、想定している肥料の量が違う

花を咲かせる草花と、実をつける野菜では、育てる期間も必要な肥料の量も違います。

野菜用と表示された培養土は、収穫まで数か月かかる作物を想定した配合になっているものが多く見られます。

草花用の袋でトマトを育てられないという話ではありませんが、途中で追肥の回数が増える前提で考えてください。

プランター菜園をこれから始めるなら、道具の組み合わせから決めたほうが失敗が少なく、家庭菜園の始め方で初心者がそろえる道具と最初の手順を解説しています。

観葉植物用と専用土は、ほかの植物に回しにくい

観葉植物用は室内の鉢を想定していて、水はけと軽さを優先した配合が中心です。

土がこぼれにくいように粒をそろえた製品もあります。

一方でブルーベリー用のような専用土は、酸性の土を好む植物に合わせて作られているので、ほかの草花に流用するのは向きません。

酸性側の用土をどう使うかは鹿沼土の使い方で、赤玉土との違いと向いている植物の目安を解説しています。

培養土のタイプ別に向いている人と、向かない人

袋の表示から読み取れる範囲で、どのタイプが誰に向くかをまとめます。

表示が同じでも配合はメーカーごとに違うので、最終的には袋の裏面と照らし合わせてください。

袋の表示想定している使い方向いている人/向かない人
草花用・花の培養土プランターや鉢で花を育てる季節の花や寄せ植えが中心の人に向きます。長く育てる果菜類だけを作る人には物足りません
野菜用収穫まで数か月かかる作物プランター菜園を始める人に向きます。元肥の表示がある製品では、植え付け直後に追肥したい人は注意が必要です
観葉植物用室内に置く鉢室内の鉢が中心の人に向きます。屋外の花壇に大量に入れる用途には割高です
専用土(ブルーベリー用など)酸性土を好む特定の植物育てる植物が決まっている人に向きます。いろいろな草花に使い回したい人には向きません
軽量タイプベランダや高い場所の鉢階段で運ぶ人、荷重が気になる人に向きます。風で鉢が倒れやすい場所では重さのある土のほうが安定します
大容量の袋花壇やプランターを複数まとめて鉢の数が多い人に向きます。保管場所が確保できない人、階段で運ぶ人には扱いにくいです

迷ったときは、いま持っている鉢とこれから育てるものを紙に書き出してから選ぶと絞れます。

表示を読み比べる作業は、その2つが決まっていないと進みません。

必要量は鉢の号数から逆算する|5号と10号で6倍以上変わる

号数は直径3cmを1号として数えるので、5号なら直径15cm、10号なら直径30cmです。

ここで見落としやすいのは、直径が2倍になっても土の量は2倍では済まないという点です。

5号鉢に入る土は1.3Lほど、10号鉢では8.5Lほどですから、直径が2倍で必要量は6倍以上に増えます。

3号鉢なら0.3Lほどなので、小さな鉢をいくつ並べても袋はなかなか減りません。

ただし、この数値は号数から計算した目安で、実際に入る量は鉢の深さと形で変わります。

浅い鉢や口が広がった鉢では同じ号数でも減りますし、底に鉢底石を入れればそのぶん土は少なくて済みます。

近年は号数ではなく「直径18cm」のようにcmで直接表記した鉢も増えているので、その場合は3で割って号数に戻すと見当がつきます。

プランターは号数で表記されないため、製品に書かれた容量のリットル数を見てください。

鉢そのものの選び方はプランターの選び方で、素材とサイズで変わる育ち方の違いを解説しています。

合計量が出たら、袋のリットル数はやや多めを選んでください。

植え付け後にかさが減ったときの補充や、追加で買う鉢のぶんが出てきます。

培養土選びで起きやすい失敗は、元肥の重複と単体資材の混同

買ったあとで気づく失敗は、だいたい表示の読み飛ばしから起きます。

いちばん多いのが元肥の重複で、元肥入りの培養土に植え付けた直後、さらに肥料を混ぜてしまうパターンです。

袋の表示と肥料の袋の説明を両方読んで、次に肥料を与える時期を決めてください。

次に多いのが、単体の資材を培養土の代わりに買ってしまう間違いです。

腐葉土は土を改良するための資材で、これだけを鉢に詰めて植えるものではありません。

腐葉土の使い方で入れる量の目安と良し悪しの見分け方を解説しているので、袋に「培養土」と書かれていない資材を手に取ったときは用途を確かめてください。

袋の重さも見落としがちです。

培養土は水分を含んだ状態で袋詰めされているため、同じリットル数でも配合によって重さが変わります。

集合住宅の階段で運ぶなら、大容量の1袋より小さめの複数袋に分けたほうが現実的です。

通販で買う場合は、玄関から置き場所までの動線も先に確認してください。

開封後の培養土の保管と、使い終わった土の行き先

使い残した培養土は、袋の口を折って留め、雨のかからない場所に置いてください。

濡れたまま放置すると、袋の中でカビが出たり虫が入ったりすることがあります。

屋外に置くなら、直射日光と雨を避けられるふた付きの容器に移すほうが管理しやすくなります。

一作終わったあとの土は、そのまま次の植え付けに使うと根の残りや前作の肥料が混ざった状態です。

ふるいにかけて根やごみを取り、足りない資材を足してから使うのが基本の流れになります。

手順はプランターの土の再生手順で、ふるい方と足す資材の目安を解説しています。

作業の手間を考えると、鉢の数が少ないうちは新しい培養土を買い足すほうが早い場合もあります。

なお、使い終わった土は自治体によって出し方が違います。

可燃ごみでは受け付けていない地域が多いので、園芸店の回収サービスや自治体の案内を確認してください。

庭に戻す場合は、病気が出た株を植えていた土を花壇へ広げないよう分けておきます。

よくある質問

培養土と赤玉土は何が違うのですか

赤玉土は火山灰由来の土を粒にした単体の資材で、それだけでは肥料分がありません。

培養土は赤玉土などの資材を複数混ぜ、そのまま植え付けられる状態にしたものです。

粒の大きさによる使い分けは赤玉土の使い方で、用土に混ぜる割合とあわせて解説しています。

元肥入りの培養土なら、肥料は買わなくていいですか

植え付けの時点では足さずに済みますが、育てているうちに肥料分は減ります。

メーカーが表示している持続期間の目安を確認して、その後は追肥に切り替えてください。

表示が無い製品では、植え付け前に肥料を混ぜるかどうかを自分で決める必要があります。

去年の培養土をそのまま使えますか

そのままの再利用は勧められません。

前作の根やごみが残り、水はけも落ちているためです。

ふるいにかけて資材を足せば使えますが、病気が出た株の土は分けて処分してください。

安い培養土でも問題なく育ちますか

100均で買える少量パックから園芸専門店で扱う配合まで幅がありますが、価格だけでは判断できません。

同じ価格帯でも配合が違い、育ちは日当たりや水やりの頻度にも左右されます。

判断の材料は原材料の記載と元肥の表示で、そこが書かれている製品のほうが選びやすいです。

培養土に活力剤を混ぜれば肥料の代わりになりますか

なりません。

肥料は窒素・リン酸・カリを与えるもの、活力剤は微量要素などを補うもので役割が違います。

肥料を減らしたいという目的で活力剤に置き換えるのは、狙いが噛み合いません。

まとめ

「培養土」はどれを選ぶ?

培養土を絞り込む順番は、育てるものを決め、鉢の号数から必要量を出し、そのうえで用途表示と元肥の有無を見比べる流れになります。

5号鉢で1.3L、10号鉢で8.5Lという目安を先に押さえておけば、袋のリットル数で迷う場面はほとんどなくなります。

表示が同じ「野菜用」でも中身はメーカーごとに違うので、原材料の記載まで読める製品を選ぶと、次に買うときの比較もしやすくなります。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と号数からの必要量の出し方を参考に、手元の鉢に合う一袋を選んでください。

あなたへのおすすめ