SHARE:

肥料の選び方|三要素の見方とタイプ別の違いと使い分け

肥料の選び方|三要素の見方とタイプ別の違いと使い分け

園芸コーナーの棚には粒状・液体・固形の肥料が並び、袋のどこかに3つの数字が印字されています。

これは窒素・リン酸・カリの含有率で、肥料を選ぶときに最初に見る場所です。

ただし数字が読めても、5号鉢(直径15cm、土の量は1.3Lが目安)に何グラム置けばいいのかは別の話になります。

量は袋の裏にある使用量の欄で確かめるしかありません。

本記事では、肥料と活力剤・土の違い、有機と化成の分かれ目、固形と液体の使い分け、量と与える時期の決め方を解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

肥料は土や活力剤の代わりになりません

肥料は、窒素・リン酸・カリを中心とした養分を植物に与えるための資材です。

ここを押さえておくと、売り場で隣に並んでいる別のものと混同しなくなります。

まず活力剤は、微量要素などを補うもので、肥料とは役割が違います。

元気のない株に活力剤を差しても、養分そのものが足りていない場合は解決しません。

反対に、根が傷んでいるときに肥料を足すと負担が増えることもあります。

両者の使いどころは植物の活力剤と肥料の違いで解説しています。

土も肥料の代わりにはなりません。

用土は根が伸びる場所と水はけを受け持つもので、粒の硬い赤玉土のように養分をほとんど含まない資材もあります。

市販の培養土には最初から肥料が混ぜてあるものが多く、その場合は植え付け直後の追加はいりません。

袋に「元肥入り」と書かれているかどうかを見てください。

用土側の役割は赤玉土の使い方で解説しています。

有機肥料と化成肥料は、においと効き方で分かれます

原料が動植物由来か、化学的に成分を調整したものかという違いが、そのまま使い勝手の差になります。

項目有機肥料化成肥料
主な原料油かす、骨粉、鶏ふんなど成分を化学的に調整したもの
養分が届くまで土の中で分解されてから吸収される水に溶けて比較的早く吸収される
におい出やすいほとんど出ない製品が多い
量の見当成分量にばらつきが出やすい表示された含有率から計算できる

有機肥料をねらって選ぶ場面

分解されてから吸収されるという性質は、養分がゆっくり届くという長所と、効き始めが読めないという代償の両方を生みます。

庭の畑で作付けの前にすき込んでおく使い方には向きますが、今週すぐ何とかしたい鉢には向きません。

においが出やすいので、ベランダや室内では近隣への配慮も要ります。

ペットが掘り返す環境では、置き肥を土の表面に出したままにしないでください。

化成肥料をねらって選ぶ場面

含有率が表示されているので、袋の使用量から必要な分を計算しやすいのが化成肥料の利点です。

においが少なく、室内やベランダの鉢植えでも扱いやすいでしょう。

一方で溶けるのが早い製品は、与えすぎたときに濃度が上がりやすくなります。

においと効き方の使い分けは有機肥料と化成肥料の違いで解説しています。

固形か液体かで、手間と効き方が変わります

同じ化成肥料でも、形が違えば使う場面が変わります。

粒状・固形タイプ

土に混ぜる、または鉢土の表面に置いて使います。

水やりのたびに少しずつ溶けるため、一度置けば数週間から数か月は追加がいらない製品もあります。

「緩効性(かんこうせい)」と書かれているものは、養分がゆっくり溶け出すように作られたタイプです。

置いた場所に根が集まるので、株元にべた付けせず、鉢の縁寄りに置くほうが無難です。

液体タイプ

水で薄めて水やりの代わりに与えます。

溶けている状態なので吸収は早く、生育期の追肥に向いています。

そのぶん持続はせず、1〜2週間ごとに繰り返す前提の道具です。

薄め方を間違えると濃度が上がるので、キャップの目盛りか計量カップを使ってください。

倍率と間隔の目安は液体肥料の選び方で解説しています。

初めて何かを育てるなら、元肥入りの培養土に植えて、様子を見ながら液体で足していく組み合わせがいちばん失敗が少ないです。

道具のそろえ方から知りたい場合は家庭菜園の始め方で解説しています。

袋の3つの数字が読めれば肥料は絞れます

袋に並ぶ数字は、左から窒素・リン酸・カリの含有率をパーセントで示したものです。

3つとも同じ数字なら、どの要素も偏りなく含んでいる汎用タイプになります。

数字のどこかが大きい製品は、その要素を多めに補うことをねらった作りです。

窒素は主に葉や茎、リン酸は花や実、カリは根に関わる要素として扱われます。

葉物野菜や観葉植物には窒素寄り、花や実を付けさせたい株にはリン酸寄りを選ぶのが基本の考え方です。

ただし窒素が多すぎると葉ばかり茂って花が付きにくくなることがあり、どの要素も多いほど良いわけではありません。

迷ったら数字が均等なものから始めて、育ち方を見て次の袋を変えてください。

含有率のほかに、袋には保証成分量や原料の表示もあります。

使用量の欄と合わせて、買う前に裏面を一度読んでおくといいでしょう。

量は面積と鉢の号数から決めます

使用量は「1平方メートルあたり何グラム」または「1鉢あたり何グラム」で表示されます。

庭の花壇なら、まず巻尺で縦横を測って面積を出してください。

鉢植えの場合の基準になるのは号数です。

号は植木鉢の直径を表す単位で、1号が直径3cmにあたり、1号ずつ約3cmずつ大きくなります。

もともとは尺貫法の1寸(約3.03cm)から来た表記です。

号数直径の目安土の量の目安
3号9cm0.3L
5号15cm1.3L
10号30cm8.5L

直径が2倍になると土の量は数倍に増えます。

3号と10号を同じ感覚で扱うと、片方は足りず片方は濃すぎるということが起きます。

土の量は鉢の深さや形でも変わるので、表の数値はあくまで目安として見てください。

近年は号数ではなく「18cm」のようにcmで直接書かれた製品も増えています。

長方形のプランターは号数表記がないため、袋側の「◯Lの土に対して」という表示と、容器の容量を突き合わせるのが確実です。

容器ごとの土の量の違いはプランターの選び方で解説しています。

与える時期と、余った肥料の保管

肥料をやる場面は大きく2つに分かれます。

植え付けのときに土に混ぜておくのが元肥、育っている途中で足すのが追肥です。

追肥は葉や茎が伸びている生育期に合わせるのが基本で、真夏に弱っている株や、冬に生育が止まっている株に足しても吸収されません。

植え替えの直後も根が切れているので、数週間空けてから始めてください。

残った肥料は、口を閉じて湿気の少ない場所に置きます。

粒状のものは吸湿すると固まって溶け方が変わり、液体は薄めたあとの保存に向きません。

使いきれる大きさの袋を選ぶほうが結果的に無駄が出ないでしょう。

開封後の扱いは製品の表示に従い、子どもやペットが触れない場所で保管してください。

使い終わった鉢土を再利用するときは、古い根やごみを取り除いてから肥料を考えることになります。

ふるい分けの手順は土ふるいの使い方で解説しています。

よくある質問

肥料を与えたのに元気になりません

養分不足以外の原因が隠れていることがあります。

水はけが悪くて根が傷んでいる場合や、日照が足りていない場合は、肥料を足しても状況は変わりません。

土が固まっていないか、鉢底から水が抜けているかを先に確認してください。

追加で与えると濃度が上がって、かえって根に負担がかかることもあります。

使いかけの肥料は翌年も使えますか

密閉して湿気を避けて保管していれば使える製品もありますが、固まっているものや、においや見た目が変わったものは避けたほうが安心です。

判断の基準は製品ごとに違うので、袋に書かれた保管方法と使用期限の記載を確認してください。

室内の観葉植物にも肥料は必要ですか

鉢の中の養分は水やりのたびに流れ出るため、長く育てるなら補給が要ります。

室内ではにおいの出にくい化成肥料や液体タイプが扱いやすいでしょう。

ただし冬に生育が止まる種類は、その時期の追肥を控えます。

肥料は多く与えたほうがよく育ちますか

そうはなりません。

土の中の濃度が高くなりすぎると、根が水を吸えなくなって葉が傷むことがあります。

表示された量を守り、足りないと感じたときは回数ではなく間隔を見直してください。

まとめ

肥料選びで最初に決まるのは、有機と化成のどちらを使うかと、固形か液体かという2点です。

においと効き方の折り合いがつく組み合わせを選び、そのあとで袋の3つの数字を見て、育てたい部分に合うものを取ってください。

量は面積か鉢の号数から逆算し、表示された使用量を超えないようにします。

時期は生育期に合わせ、余った分は湿気を避けて保管します。

ぜひ本記事の号数と土の量の対応表、そして有機と化成の比較表を参考に、育てている植物と置き場所に合う肥料を選んでください。

あなたへのおすすめ