人工芝の比較|庭・ベランダ・ドッグランで変わる選び方
人工芝の売り場に並ぶ商品は、パッケージに「芝丈35mm」「密度」といった数字が書かれています。
この2つの数字が、見た目の自然さと歩いたときの感触をほぼ決めます。
芝丈が長いほどふかふかしますが、そのぶん人が歩く動線では葉が寝て筋が残ります。
ロールの幅も見落としやすい点です。
1m幅と2m幅では継ぎ目の本数が変わり、継ぎ目は雑草と剥がれの起点になります。
本記事では、芝丈と密度で何が変わるか・タイプ別に向いている人・必要な数量の測り方・手入れの間隔を解説します。

キレイガーデン編集部
「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
人工芝選びで最初に決まるのは芝丈と密度
芝丈は葉の長さで、10mm台から40mm前後までの製品があります。
短いものはブラシのような硬い感触で、長いものは足を沈める柔らかさが出ます。
ここで迷ったら、その場所を人がどれくらい歩くかで決めてください。
玄関からの通路や物干しの下のように毎日同じ線を歩く場所では、長い芝丈ほど葉が倒れて通った跡が残ります。
反対に、ほとんど歩かない見せるための一角なら、長めの芝丈のほうが天然芝に近く見えます。
密度は、同じ面積にどれだけ葉が植えられているかを示します。
密度が低いと下地の基布が透けて安っぽく見え、葉が横に倒れたときの復元も鈍くなります。
同じ芝丈でも密度の高いほうが重く、価格帯も上がります。
芝丈と密度の組み合わせでどう見え方が変わるかは人工芝の選び方で解説しています。
透水穴の有無と間隔
基布に開いた水抜きの穴も確認したい点です。
屋外に敷くなら透水穴があるものを選んでください。
穴が無いか間隔が広い製品を土の上に敷くと、雨水が抜けずに裏側が湿ったままになります。
ベランダのように下がコンクリートで排水口へ向かって傾いている場所では、穴の位置よりも水の流れを止めないことが優先されます。
人工芝のタイプは葉の形と使い方で分かれる
葉の断面の形は製品によって違い、細い平らな葉だけのものと、太い茎のような繊維を混ぜたものがあります。
茎状の繊維が入っているタイプは、葉が倒れても支えが残るため、通行する場所でも筋が付きにくくなります。
見た目も、枯れ色の繊維を混ぜたものほど単色より自然に見えます。
ロールタイプとジョイントタイプ
ロールタイプは幅1mか2mで長さを指定して切り出す形で、庭のように広い面をまとめて覆うのに向きます。
ジョイントタイプは30cm角前後のパネルを噛み合わせて並べる形で、ベランダや室内の一角のように狭く、形が四角い場所で扱いやすいです。
ロールは重いので、搬入経路と一人で運べる重さかどうかを先に考えてください。
ジョイントは並べるだけで済む反面、面積が広がるほど継ぎ目の本数が増え、隙間にごみが溜まります。
タイプ別に向いている人と向かない人
| タイプ | 特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 芝丈10〜20mmのロール | 葉が短く倒れにくい。歩行跡が残りにくい | 毎日通る動線や駐輪スペースに敷く人 | 裸足で寝転がる用途を考えている人 |
| 芝丈30〜40mmのロール | 柔らかく天然芝に近い見た目。葉が寝やすい | 子どもの遊び場や見せる区画に使う人 | 通路として毎日歩く場所に敷く人 |
| 茎状繊維入り | 葉の支えが残り復元しやすい | 長い芝丈で通行もある場所に敷く人 | 最小限の予算で広い面を覆いたい人 |
| ジョイントパネル | 並べるだけで施工できる。切断も容易 | ベランダや2畳程度の狭い場所に敷く人 | 10㎡以上の庭を一面で覆いたい人 |
表の「向かない人」の欄は、返品や敷き直しにつながりやすい組み合わせです。
とくに多いのは、写真の見た目で長い芝丈を選び、そこが物干しへの通路だったという行き違いです。
熱のもちやすさや虫の発生といった、敷いたあとに気づく点は人工芝のデメリットで解説しています。
失敗しやすいのは継ぎ目と端の処理を軽く見たとき
剥がれと雑草は、面の真ん中ではなく継ぎ目と端から起きます。
1m幅を4本並べれば継ぎ目が3本できますが、2m幅なら1本で済みます。
搬入できる重さの範囲で、幅の広いロールを選んだほうが後の手間が減ります。
端は、地面に押さえがないと必ず浮きます。
土の上ならU字ピンを30cm前後の間隔で打ち、コンクリートの上なら専用の接着剤か両面テープで留めます。
押さえの数を節約すると、風が入って角からめくれ上がります。
下地づくりからの流れは人工芝のDIY手順、土か砂利かコンクリートかで変わる準備は人工芝の下地の作り方で解説しています。
雑草については、人工芝を敷けば生えなくなるとは言えません。
継ぎ目や端の隙間、ピンの穴から伸びてきます。
土の上に敷くなら、人工芝の下に防草シートを入れる前提で考えてください。
デュポン・スペシャルティ・プロダクツ製で株式会社グリーンフィールドが国内総販売元のザバーンなら、目付350g/㎡・厚み0.8mmの「ザバーン350グリーン」が厚手にあたり、メーカーは曝露で10年以上を目安としています。
ただしこれは公表された目安であって保証値ではなく、直射日光や人の通行で短くなります。
人工芝の必要量は幅の向きを決めてから計算する
先に敷く場所の縦と横を実測します。
巻尺で測るのは仕上がりの内側の寸法で、花壇の縁や室外機の土台がある場合は、その分を引かずに長方形として測っておくほうが安全です。
切り落とす前提で多めに買い、現場で合わせます。
次にロールの幅をどちらの向きに走らせるかを決めます。
幅2mのロールを、横幅3.6m×奥行き5mの庭に敷くとします。
幅を横方向に使えば2m+2mで3.6mを覆えるので、必要な長さは5mが2本です。
幅を奥行き方向に使えば、5mを覆う帯を2本並べて3.6m分にするので、長さは3.6mが2本になります。
どちらでも面積は足りますが、継ぎ目の線が人の目に付く向きと、歩く方向に対して直角か平行かが変わります。
継ぎ目は歩く方向と平行に走らせたほうが、足で踏んで開きにくくなります。
葉の向きも計算に入れてください。
人工芝の葉は一方向に傾いているので、隣り合うロールの向きを逆にすると継ぎ目の色が変わって見えます。
ロールを切り出すときは、すべて同じ向きに並べる前提で長さを出します。
10%程度の余りを見ておくと、切り損じても足ります。
人工芝の手入れは掃く作業が中心になる
天然芝と違い、人工芝に肥料や目土(めつち/芝の上にまく細かい土)は要りません。
エアレーションのような土を扱う作業も不要です。
代わりに必要なのは、落ち葉と砂ぼこりを溜めないことです。
落ち葉が継ぎ目や端に残ったまま湿ると、その上に土が積もって雑草の芽が出る足場になります。
デッキブラシか硬めのほうきで、葉の傾きに逆らう向きに掃くと、寝た葉も起きます。
掃く間隔は環境で変わります。
近くに落葉樹があれば秋は週に一度、なければ月に一度でも足ります。
犬の排泄がある場所は水で流し、洗剤を使うなら製品の説明で使用可否を確認してください。
道具と手順は人工芝の掃除の方法、汚れが染み付いた場合の水圧の選び方は高圧洗浄機の選び方で解説しています。
寿命は、メーカーが示す耐用年数の目安と実際の設置環境で差が出ます。
西日が終日当たる場所と、建物の影になる場所では退色の進み方が違います。
まず色が抜け、次に葉が起きなくなり、最後に基布が硬くなって割れます。
全面を張り替えるのは大きな作業なので、傷みやすい通路部分だけ短い芝丈にしておくという分け方も選べます。
よくある質問
人工芝の下に防草シートは必要ですか
土の上に敷くなら入れてください。
人工芝の透水穴やピンの穴、継ぎ目から雑草が伸びます。
コンクリートやタイルの上に敷く場合は下から草が出ないので不要です。
ベランダにはロールとジョイントのどちらが向きますか
面積が2畳程度までで、洗濯機や室外機を避けて敷くならジョイントタイプが扱いやすいです。
パネルをはさみやカッターで切って形を合わせられます。
ベランダ全面を一枚で覆いたい場合はロールを選び、排水口の位置に穴を開けてください。
芝刈り機や草刈り機は使えますか
人工芝の葉を刈る道具ではないので使いません。
周囲の天然芝や雑草を刈るときに、人工芝の上へ刃を近づけないよう注意してください。
天然芝の区画が残っている場合の道具選びは芝刈り機の選び方、法面や雑草に使う機種は草刈り機の選び方で解説しています。
夏に熱くなるのを抑える方法はありますか
散水すると表面温度は一時的に下がりますが、乾けば戻ります。
日よけを立てて直射日光が当たる面積を減らすほうが持続します。
裸足で歩く用途を考えているなら、日当たりの条件を先に確認してください。
まとめ
人工芝を選ぶときは、まずその場所を毎日歩くかどうかで芝丈を決め、次に密度と茎状繊維の有無で復元のしやすさを見ます。
ロール幅は継ぎ目の本数に直結するので、搬入できる重さの範囲で広いほうを選んでください。
土の上なら防草シートを併用し、端はピンか接着剤で必ず押さえます。
敷いたあとに要る手入れは、掃いて落ち葉と砂を溜めないことだけです。
肥料や目土は不要で、そのぶん天然芝より手間は少なくなります。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と必要量の計算の順序を参考に、自分の庭やベランダに合う芝丈と幅を決めてください。





