人工芝の下地の作り方|土・砂利・コンクリートの違い
人工芝の商品ページには芝丈や密度の数字が細かく並んでいるのに、下地については「平らに整えてください」の一行だけ、ということがあります。
仕上がりの見え方を左右するのは、実際にはその一行の中身です。
人工芝の下地とは、地面そのものと、その上に重ねる防草シートや砂の層までをまとめた呼び方です。
土か、砂利か、コンクリートかで、人工芝の留め方も、防草シートを入れるかどうかも変わります。
迷いやすいのが防草シートの表記で、ザバーン350グリーンは目付350g/㎡で厚み0.8mm、ザバーン136グリーンは136g/㎡で厚み0.4mmと、同じ「防草シート」でも倍の差があります。
本記事では、下地のタイプ別に変わる留め方・目付と厚みの読み方・下地が甘いと起きること・売り場での確認箇所を解説します。

キレイガーデン編集部
「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
人工芝の下地とは、地面そのものではなく重ねる層のこと
人工芝は敷くだけの製品ですが、その真下は地面がむき出しのままではありません。
土の庭であれば、雑草を抑えるための防草シートを1枚挟み、その下の地面を平らに踏み固めてから敷きます。
この踏み固める作業を転圧(てんあつ)と呼び、足で踏むか、板を当てて叩くか、レンタルの機械を使うかで手間が変わります。
コンクリートやタイルの上に敷く場合は、地面を作る工程がすでに終わっている状態です。
その代わり、ピンが打てないので接着剤か両面テープで留めることになります。
つまり下地の話は、地面を作る話と、人工芝をどう留めるかという話がひと続きになっています。
もうひとつ忘れやすいのが水の行き先です。
人工芝の裏面には水を抜くための穴が開いている製品が多く、降った雨はそこから真下へ落ちます。
下地側で水を受けられなければ、抜けた水はシートの上や芝の裏側にとどまります。
土なら地面へ浸みますが、コンクリートの上では傾きの向きがそのまま水の流れになります。
土・砂利・コンクリート、下地別に変わるのは留め方と防草シートの有無
自分の庭がどれに当たるかで、買うものが変わります。
| 下地 | 人工芝の留め方 | 防草シート | 先にやること |
|---|---|---|---|
| 土・砂の地面 | U字ピンやコ字ピンを打つ | 挟む | 石や根を取って転圧する |
| 砂利敷き | ピンが留まりにくいため、砂利をならすか一度どける | 砂利の下に挟む | 砂利の厚みを均一にする |
| コンクリート・タイル | 接着剤か屋外用の両面テープ | 原則として不要 | 排水口の位置と傾きの向きを確認する |
| ウッドデッキ・ベランダ | 置き敷き、またはジョイントタイルに載せる | 不要 | 床材を傷めない敷き方にする |
砂利の上にそのまま人工芝を広げると、砂利の形が表面に凹凸として出ます。
歩く場所なら砂利をどけて平らにならすほうが仕上がりが安定しますし、通らない場所であれば砂利の厚みをそろえるだけでも見え方は変わります。
ベランダは置くだけで済む代わりに、風で端がめくれないよう重さのあるものを置くか、ジョイント式のタイルを土台にする方法があります。
目付は1㎡あたりの繊維量、厚みはミリで表す
数字が大きいほど繊維が多く、厚くなる
防草シートの目付(めつけ)は、1平方メートルあたりの繊維量をグラムで表した数値です。
厚みのmm表記は目付に対応して決まるので、350g/㎡なら0.8mm、136g/㎡なら0.4mmという具合に、両方の数字が同じ方向に動きます。
デュポン・スペシャルティ・プロダクツ株式会社が製造し、株式会社グリーンフィールドが国内総販売元となっているザバーン・プランテックス製防草シートは、素材が特殊ポリプロピレンで、次のように品番が分かれています。
| 品番 | 目付 | 厚み | 色 | 規格 |
|---|---|---|---|---|
| ザバーン350グリーン | 350g/㎡ | 0.8mm | グリーン | 1m×30m/2m×30m/3m×20m |
| ザバーン240グリーン | 240g/㎡ | 0.64mm | グリーン | 1m×30m/2m×30m |
| プランテックス240 | 240g/㎡ | 0.64mm | ブラック/ブラウンのリバーシブル | 1m×30m/2m×30m |
| ザバーン136グリーン | 136g/㎡ | 0.4mm | グリーン | 1m×50m/2m×50m |
| プランテックス125 | 125g/㎡ | 0.4mm | ブラウン/ブラックのリバーシブル | 1m×50m/2m×50m |
耐用年数はメーカーが示す目安であって保証値ではありません。
350グリーンは曝露(ばくろ)、つまり日光に当たったままの状態で10年以上、240グリーンは同じ条件で約5〜10年が目安として公表されています。
いずれも砂利を敷設した状態では半永久的に劣化しないとメーカーは説明しています。
なお、プランテックスのブラウン/ブラック品については、砂利下または植栽ワッシャー工法で使うようメーカーが案内しています。
人工芝の下という条件は公式ページに書かれていないため、その使い方をしたい場合は販売元に確認してください。
幅と長さは30m巻きと50m巻きで分かれる
規格の欄で見落としやすいのが幅です。
1m幅と2m幅では、同じ面積を覆うのに必要な継ぎ目の本数が変わります。
継ぎ目は雑草が伸びてきやすい場所なので、庭の短い辺を1枚でまたげる幅を選べると作業が楽になります。
重ねしろ、つまり隣のシートに重ねる幅は10cmほど取り、端はピンで留めておくと継ぎ目からの伸びを抑えやすくなります。
厚手の350グリーンだけが3m×20mという規格を持っている点も、広い面をまとめて覆いたいときの判断材料になります。
水の抜け先と留め方から逆算して決める
順番を間違えると買い直しになります。
まず自分の下地が土系かコンクリート系かを確かめ、次に降った水がどこへ抜けるかを見ます。
土なら地面へ浸みるので、傾きよりも転圧の丁寧さが仕上がりに出ます。
コンクリートなら、排水口へ向かって水が流れる向きを確認し、その流れを止める向きに人工芝の継ぎ目や接着剤を置かないようにします。
そのうえで留め方を決め、必要な数量を出します。
土ならピンの本数、コンクリートなら接着剤か両面テープの長さです。
防草シートは面積ではなく幅から考え、庭の寸法に対して継ぎ目が最少になる巻きを選びます。
雑草が強い場所や、人がよく歩く動線には厚手側の目付を回し、物置の裏のような踏まない場所には薄手を使うという配分もできます。
継ぎ目の処理そのものを詰めたい場合は、人工芝のジョイントの選び方で目立たせないための考え方を解説しています。
下地が固まってから、ようやく芝側の仕様が比べられるようになります。
芝丈と密度の違いは人工芝の選び方で解説していますし、犬を走らせる前提なら足への当たりと洗いやすさが優先されるので、ドッグラン用人工芝の選び方のほうが条件に近いはずです。
下地が平らでないと、人工芝の表面に凹凸がそのまま出る
下地の不備は、敷いた直後ではなく数か月後に見えてきます。
転圧が足りない土は人が歩く場所から沈み、そこだけ芝が窪みます。
石や根を取り残していれば、その形が盛り上がりとして表面に浮きます。
どちらも人工芝をめくって下地をやり直すしかないので、敷く前の手間を惜しまないほうが結局は早く済みます。
雑草は、シートを敷いた面の中央よりも端と継ぎ目から伸びます。
重ねしろが足りていない箇所、ピンで留めていない端、壁との取り合いが弱いところが伸びやすい場所です。
日当たりと土質で結果は変わるので、生えないと考えず、伸びにくい作りにしておくという見方で構えてください。
表記の確認場所は、防草シートならパッケージや商品ページの規格欄で、目付・厚み・幅×長さがまとめて書かれています。
人工芝側は裏面の仕様欄に、水を抜く穴の有無と間隔が書かれている製品が多いです。
コンクリート下地に敷く場合は、敷く前に汚れを落としておくと接着剤が付きやすくなります。
硬く残った汚れの落とし方は高圧洗浄機の選び方で用途別の水圧の目安を解説しています。
よくある質問
コンクリートの上に人工芝を敷くとき、防草シートは要りますか
平らなコンクリート面であれば、雑草対策としての必要性は低くなります。
ただし目地やひび割れからは草が伸びることがあるので、その部分だけシートを当てるか、事前に草を抜いておいてください。
防草シートを全面に挟むと、水の抜けが悪くなる場合もあります。
砂利の上にそのまま人工芝を敷けますか
敷けますが、砂利の形が表面の凹凸として出ます。
ザバーン・プランテックス製シートについては、砂利を敷いた状態では半永久的に劣化しないとメーカーが説明しているので、砂利をどけてシートを敷き、その上に砂利を戻して平らにならしてから人工芝を載せる順番が扱いやすくなります。
下地の水はけが悪いとどうなりますか
人工芝の裏面から抜けた水が下にとどまり、雨のあとに足元が湿ったままになります。
落ち葉や土ぼこりがたまっているとさらに抜けにくくなるので、詰まりを取る手入れが要ります。
手順と道具は人工芝の掃除の方法で解説しています。
まとめ
人工芝の下地は、土系かコンクリート系かで留め方が分かれ、防草シートを挟むかどうかもそこで決まります。
シートを選ぶときは面積より先に幅を見て、庭の短い辺を1枚でまたげる巻きを選ぶと継ぎ目が減ります。
目付350g/㎡で厚み0.8mm、136g/㎡で厚み0.4mmという対応関係を覚えておけば、売り場でも迷いません。
耐用年数はメーカーが示す目安で、日当たりや人の通行で短くなります。
ぜひ本記事の品番と規格の一覧表、そして下地別の留め方の表を参考に、自分の庭の条件から必要なものを絞り込んでみてください。



