SHARE:

もみじの剪定時期|枝を透かす切り方と失敗しない注意点

もみじの枝を2月や3月に切ると、切り口から水のような樹液がしたたり続けます。

カエデの仲間は早春に根から幹へ水を上げる力が強く、メープルシロップを樹液から採るのも同じ性質を利用したものです。

落葉後の11月から1月なら樹液はほとんど動かず、枝の形も葉に隠れずに見えます。

反対に、真夏に太い枝を落とすと幹に直射日光が当たり、薄い樹皮が傷むことがあります。

もみじは切る時期を選ぶ木で、太い枝を扱える期間は1年のうち3か月ほどしかありません。

本記事では、もみじの太枝を切れる期間・夏に切っていい枝の範囲・庭とベランダで変わる残し方・枝の太さに合う道具の目安を解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

もみじの剪定時期を外すと、切り口から樹液が止まりません

春先のもみじは、根が吸い上げた水を枝先へ送り出している状態です。

この時期に太い枝を切ると、傷口から樹液が流れ続けて数日たっても乾きません。

木が枯れるとまでは言えませんが、湿ったままの切り口は菌が入りやすく、そこから枝の内部が変色して腐ることがあります。

夏の剪定でも別の問題が起きます。

もみじの樹皮は薄く、それまで葉の陰にあった幹に急に日が当たると、皮が焼けて縦に割れることがあります。

庭木として植えた木の南西側の枝をまとめて落としたあとに起きやすい症状です。

夏に切るなら、幹まわりに日陰を残したまま細い枝だけを抜く形にしてください。

つまり、もみじで気にするのは「切りすぎ」より「切る時期と、幹に日が当たるかどうか」です。

同じ庭に松があるなら適期はまったく別で、松は松の剪定時期で解説しているみどり摘みと透かしのサイクルで動きます。

木ごとに時期を分けて考えてください。

落葉後の11月から1月が、太い枝を切れる期間です

葉が落ちきってから芽が動き出す前までが、もみじで枝の付け根まで切れる期間です。

目安は11月下旬から1月いっぱいで、地域が暖かければ2月上旬まで残ることもあります。

この時期は枝の重なりが目で追えるので、内側へ向かう枝や交差した枝を選んで抜けます。

ただし、寒さが厳しい地域では強い寒波の直前に大きな切り口を作るのを避けたほうが無難です。

切り口が凍結と乾燥にさらされる時間が長くなります。

落葉直後の12月に済ませておくと、春の芽吹きまでに傷口がふさがり始めます。

頻度は、地植えのもみじなら落葉期に年1回が基本で、伸びが強い木は夏に軽く枝を抜いて2回に分けます。

常緑樹とは考え方が違い、たとえば椿は花芽の位置で時期が決まるため、椿の剪定時期で解説している開花直後という判断になります。

落葉樹と常緑樹を同じカレンダーで動かさないでください。

夏に切っていいのは、混み合った細い枝だけです

梅雨明けから8月にかけて、もみじは枝先が伸びて内側が暗くなります。

この時期の作業は、指で折れるくらいの細い枝を抜いて風を通すところまでにとどめます。

対象になるのは、幹から真上に勢いよく立った枝、内側へ向かって伸びた枝、根元から出たひこばえです。

枝を抜くと葉が触れ合う時間が短くなり、蒸れによる病気が出にくい環境に近づきます。

反対に、透かしすぎて幹の日陰がなくなると前述の皮の傷みにつながります。

上から見て地面に木漏れ日が落ちる程度を残す、という判断で十分です。

伸びの早さは樹種でまったく違います。

シマトネリコのように年に何度も枝を伸ばす木は夏の作業が主役になり、その進め方はシマトネリコの剪定時期で解説しています。

もみじを同じ感覚で夏に刈り込まないようにしてください。

庭の日当たりと通路の位置で、残す枝が変わります

同じ樹形でも、植えてある場所によって落とす枝は変わります。

西日が長く当たる庭では、午後の日射を受ける側の枝を厚めに残すと幹が守られます。

駐車場の上に張り出した枝は、車の屋根に落ち葉と枝がたまるので、境界の外へ出た分を落葉期に付け根から抜きます。

人や犬が通る動線にかかる枝は、頭がぶつかる高さまで枝下を上げておくと通行のたびに枝を押し分ける必要がなくなります。

隣家との境界へ伸びた枝は、越境してから切ると切り口が大きくなるため、毎年の落葉期に手前で止めるほうが樹形も乱れません。

作業そのものにも制約があります。

脚立に上がって頭より高い枝をノコギリで引くのは、体勢が崩れやすい姿勢です。

3m以上の高さや、電線・隣家の屋根に近い枝は自分で切らず、造園業者へ見積もりを依頼してください。

もみじの枝の太さに合う剪定ばさみとノコギリの目安

2cmを超える枝はハサミではなくノコギリ

剪定ばさみで無理なく切れるのは、一般に直径2cm前後までです。

それ以上の枝に刃を当てて力任せに握ると、刃がこじれて枝の樹皮が裂けます。

裂けた傷は切り口より広い面積で乾かないので、太枝は最初から剪定ノコギリに持ち替えてください。

刃の形と切れる太さの関係は剪定ばさみの選び方で解説しています。

握力に対して刃の開きが大きい道具を選ぶと、細い枝を何十本も抜く落葉期の作業で手が先に疲れます。

手の大きさとの相性は実際に握ると差が分かるので、剪定ばさみの比較で解説している基準を目安にしてください。

切る位置は枝の付け根のふくらみの外側

枝が幹から分かれるところには、輪のようなふくらみがあります。

ここを削り込むと傷がふさがりにくく、逆に枝を長く残すと残った部分が枯れ込みます。

ふくらみのすぐ外側で、幹と平行ではなく枝に直角に近い角度で切ってください。

太枝は下側に浅く切り込みを入れてから上から引くと、途中で皮がめくれるのを防げます。

鉢植えのもみじは、根の剪定も落葉期に合わせます

ベランダで育てるもみじは、枝より先に根が鉢の中でいっぱいになります。

植え替えと根の整理は枝の剪定と同じ落葉期に行うのが基本で、葉が付いた状態で根を触ると水を上げられなくなります。

根鉢の外側を一回り崩し、太い根を切り詰めてから新しい用土に入れます。

鉢のサイズは号数で表され、1号が直径約3cmです。

10号なら直径30cmで、土の量は8.5Lほどになります。

近年は「18cm」のようにcm表記の製品も増えているので、買うときは号数とcmのどちらの表記かを確かめてください。

ベランダでは重さと排水も条件になります。

10号相当の鉢に土を入れて水をやれば、鉢と土だけで持ち上げるのが難しい重量になります。

置き場所は排水口をふさがない位置にし、落葉期には葉が排水口へ流れ込むため、集めて捨てる手間まで見込んでおいてください。

よくある質問

剪定時期を逃して春になりました。伸びた枝は切ってもいいですか

芽吹き後に伸びた細い枝を数本抜く程度なら、時期を待たずに切って構いません。

太い枝を落とすのは秋の落葉まで待ってください。

春から夏に太枝を切ると、樹液の流出や幹への日射という別の負担が重なります。

剪定すると紅葉がきれいに出なくなりますか

紅葉の出方は日当たりと昼夜の気温差、土の乾き具合で大きく変わるため、剪定だけで決まるものではありません。

ただし枝が混み合って内側まで日が届かない状態では、内側の葉が色づかずに落ちることがあります。

落葉期の透かしは、日を入れるという意味では有利に働きます。

切り口に薬を塗ったほうがいいですか

直径3cmを超えるような大きな切り口には、園芸用の癒合剤を塗って乾燥と菌の侵入を抑える方法があります。

効果の程度は木の状態や気候で変わるので、必ずふさがるものとしては考えないでください。

細い枝の切り口に塗る必要はありません。

大きくなりすぎた木を一気に低くできますか

幹を途中で切って背丈を詰める強い切り戻しは、もみじでは切り口が塞がりにくく、そこから枯れ込むことがあります。

数年かけて上の枝を段階的に抜いていく方法のほうが樹形を保てます。

すでに手の届かない高さになっている木は、造園業者に現地を見てもらってください。

まとめ

もみじで太い枝を扱えるのは、葉が落ちてから芽が動く前の11月下旬から1月です。

夏は細い枝を抜いて風を通すところまでにして、幹に日陰を残します。

切る位置は枝の付け根のふくらみの外側で、直径2cmを超えたらハサミからノコギリに持ち替えてください。

鉢植えなら、枝の剪定と植え替えを同じ落葉期にまとめると木への負担が一度で済みます。

ぜひ本記事の時期の目安と枝の太さごとの道具の使い分けを参考に、今年の落葉期の作業を組み立ててください。

あなたへのおすすめ