草刈り機の刃の種類|チップソーとナイロンの違いと選び方

草刈り機の刃を買いに行くと、棚には「255mm 30枚刃」「230mm 4枚刃」といった数字と、丸い穴の径を書いた小さな表示が並んでいます。
この数字のうち、機種に合うかどうかを決めるのは外径ではなく取付穴の径と、本体側が対応する回転数です。
外径だけを見て選ぶと、穴が合わずに刃を載せられないか、載っても本体の許容を超えて危険な状態になります。
本記事では、刃の表示が何を意味するのか・刃数とタイプの違い・自分の機種から一意に決める手順・合わない刃を付けたときに起きることを解説します。

キレイガーデン編集部
「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
草刈り機の刃の表示は「外径・刃数・取付穴」の3つで読む
金属刃のパッケージに並ぶ数字は、大きい順に外径(mm)、刃数(枚)、取付穴の内径(mm)を指しています。
外径は刃を上から見た円の直径で、230mmや255mmが一般的です。
刃数は円周に並ぶ刃先の数で、2枚・4枚・8枚のようにチップや刃先の個数を数えたものです。
取付穴は中心の丸穴の内径を表し、国内向けの刈払機では25.4mmが広く使われています。
混同しやすいのが、外径と刈幅(かりはば)です。
刈幅は実際に草を刈り取る幅で、金属刃なら外径とほぼ同じですが、ナイロンコードでは繰り出したコード長で変わります。
同じ本体でも装着するものによって刈幅は変わるため、外径の数字をそのまま作業幅として計算しないでください。
もう一つ、パッケージに小さく書かれているのが対応回転数の上限です。
刃は高速で回るため、本体の無負荷最高回転数がその上限を超える組み合わせは使えません。
外径が大きい刃ほど先端の速度が上がるので、上限回転数は小さめに設定されています。
草刈り機の刃は刃数とタイプで刈れる相手が変わる
刃数が少ないほど1枚あたりの刃先が厚く、太い茎や低木にも負けにくくなります。
反対に刃数が多いチップソーは刃先が細かく、やわらかい草を細かく切って飛散を抑えられます。
刈る相手が違うだけで、優劣ではありません。
| タイプ | 表示の例 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| チップソー(多刃) | 255mm 30枚・36枚 | 庭や空き地の一般的な雑草、面積の広い刈り込み |
| 金属刃(少枚数) | 230mm 2枚・4枚 | 茎が太い草、伸びきったススキ、細い枝が混じる場所 |
| 笹刈刃(ささがりば) | 230mm・255mm 多刃 | 笹や竹の根本、山際の硬い草 |
| ナイロンコード | コード径2.0mm・2.4mmなど | 石やブロックが多い場所、フェンス際の細かい刈り込み |
石が多い庭では、金属刃よりナイロンコードのほうが跳ね返りが小さく扱いやすいです。
ただしコードは消耗が早く、太さや断面の形で切れ方も変わります。
コード側の選び分けは草刈り機のナイロンコードの選び方で解説しています。
草刈り機の刃は本体の取扱説明書から一意に決まる
選ぶ順番は決まっています。
まず本体の取扱説明書か本体ラベルで、適用刃物の外径と取付穴の径、無負荷最高回転数を確認してください。
ここに書かれた外径の上限を超える刃は選べません。
次に取付穴の径を合わせます。
25.4mmが多いものの、機種によって異なるので数字を必ず読み取ってください。
刈る相手で刃数を決める
外径と穴が確定すれば、残る変数は刃数とタイプだけです。
年に数回、庭の背丈の低い草を刈るだけなら多刃のチップソー、ススキや笹が混じるならそれぞれ専用の刃を選びます。
刈る相手が季節で変わる場所では、チップソーとナイロンコードの2種類を用意して付け替えるのが現実的です。
刃を替えても本体の力量は変わらない
硬い草に負けるからと大径の刃に替えても、本体の出力が足りなければ回転が落ちて刈れません。
刃で解決できるのは切れ方であって、動力の不足ではありません。
本体側の出力や駆動方式から考え直す場合は、草刈り機の選び方でエンジン式と充電式の違いを解説しています。
255mmでも草刈り機の刃の厚みと刃先が違う理由
外径と刃数が同じでも、板厚・チップの材質・すくい角はメーカーごとに設計が分かれます。
板厚が薄いものは軽く回りますが、石に当たったときに変形しやすくなります。
厚いものは重くなるぶん本体への負担が増え、同じ機種でも振動の感じ方が変わります。
刃数の数え方も、チップの個数で数える製品と、刃形の山数で数える製品があるため、枚数表記だけで切れ味を比べられません。
そのため、比較するときは外径と刃数を揃えたうえで、板厚(mm)とチップの有無まで見比べてください。
同じ棚に並ぶ2つで迷ったら、パッケージ裏の適用機種欄と対応回転数を照らし合わせるのが確実です。
合わない刃を付けると起きること
取付穴が大きすぎる刃を無理に載せると、刃が中心からずれて回り、強い振動が出ます。
逆に穴が小さければ座金に乗らず、締め付けても浮いた状態になります。
どちらも運転中に刃が緩む状態で、絶対に使わないでください。
外径が本体の適用範囲を超える場合は、先端の速度が設計値を上回り、刃が欠けて飛ぶ危険があります。
対応回転数の上限を下回る本体で使う、という順序で必ず確認してください。
刃・ガード(飛散防止カバー)を外しての運転も同じ理由で行いません。
装着以外の不調も刃のせいに見えることがあります。
回転が上がらない、始動しないといった症状は刃ではなく本体側の原因が多く、切り分けの手順は草刈り機のエンジンがかからない原因と直し方で解説しています。
刈り方そのものの手順と安全装備は草刈り機の使い方で解説しています。
刃の適合はどこに書いてあるか
確認先は3か所です。
本体の取扱説明書の「仕様」欄には適用刃物の外径と無負荷最高回転数が載っています。
本体のギヤケース付近やハンドルに貼られたラベルにも、使用できる刃物の径が記載されている機種があります。
刃側は、パッケージ表面の外径・刃数・穴径と、裏面の対応回転数と適用機種欄です。
通販で買う場合は、商品ページの仕様表で外径・穴径・板厚が数値で書かれているものを選んでください。
写真だけでは穴径が分かりません。
作業中の消耗品をまとめて買うなら、燃料の準備も同時に確認しておくと段取りが減ります。
混合比と保管の目安は草刈り機の燃料の作り方で解説しています。
よくある質問
チップソーの刃数は多いほうが草はよく刈れますか
刈る相手によって変わります。
刃数が多い刃はやわらかい草を細かく切るのに向き、少ない刃は太い茎に負けにくい作りです。
庭の一般的な雑草なら多刃、ススキのような太い草が混じるなら少枚数の金属刃を選んでください。
取付穴が25.4mmではない刃は使えませんか
本体側の適用穴径と一致していれば使えます。
国内向けの刈払機では25.4mmが多いものの、機種によって違うため、取扱説明書の数値と刃の穴径を突き合わせて確認してください。
アダプターで径を変える方法は本体メーカーが認めていない限り行わないでください。
刃はどのくらいで交換すればいいですか
使用時間ではなく状態で判断します。
チップが欠けている、刃先が丸まって草を押し倒すだけになった、板が変形している、いずれかがあれば交換の目安です。
石に強く当てた後は、目視で欠けや曲がりを確かめてください。
まとめ
草刈り機の刃を選ぶときは、外径と刃数よりも先に、本体の取扱説明書に書かれた適用外径・取付穴径・無負荷最高回転数を読み取ってください。
この3つが確定すれば、残るのは刈る相手に合わせて刃数とタイプを決める作業だけになります。
外径と刃数が同じ製品でも板厚やチップの設計が違うので、迷ったらパッケージ裏の適用機種欄まで確認するのが確実です。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と適合の確認手順を参考に、手元の機種に合う刃を選んでください。





