ラティスの選び方|サイズと固定方法・支柱の立て方の基準

ラティスは幅90cm×高さ180cmを定番として、幅45cmや60cmの細身も並んでいます。
ところが同じ売り場でパネルだけを買うと、庭に持ち帰っても立てられません。
ラティスは板を格子に組んだパネルで、自立させる仕組みが付いていないためです。
地面に支柱を立てるのか、既存のメッシュフェンスに抱かせるのか。
この置き方が決まると、選べる素材の重さや厚みも同時に絞られます。
素材から選び始めると、支柱と金具を買い足す段階でやり直しになりがちです。
本記事では、固定方法の決め方・素材3タイプの違い・隙間の幅で変わる目隠しの度合い・必要な枚数の数え方・買ってから後悔しやすい選び方を解説します。

キレイガーデン編集部
「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ラティス選びで最初に決まるのは、どう固定するか
売り場では立てた状態で展示されていますが、箱に入っているのはパネル1枚だけという製品が少なくありません。
支柱、支柱を差す土台、パネルと支柱をつなぐ金具は別売りです。
置く場所でどの固定方法が取れるかを先に確かめると、パネル側の条件も決まります。
人工木のような重いパネルを軽い土台に載せる組み合わせは、そもそも成立しません。
地面が土のとき
土なら支柱を直接埋めるか、沓石(くついし)と呼ばれるコンクリートの基礎石を置いて支柱を差し込みます。
埋める方法は見た目がすっきりする一方、地際から支柱が腐り始めるため、天然木の支柱では数年後の交換を見込んでおいてください。
沓石を使えば支柱が地面から浮くので、腐りは遅くなります。
コンクリートやタイルの上のとき
穴を掘れない場所では、コンクリートブロックを置いてラティス用固定金具でパネルを留める方法が一般的です。
金具はブロックの穴に差し込み、パネルの支柱をボルトで挟む構造になっています。
ここで見落としやすいのが土台の重さです。
高さ180cmのパネルは面積が大きく、風を受けるとブロックごと動きます。
ブロック1個で1枚を支えられると考えず、枚数を増やすか、ブロックを重ねるか、壁面に控えを取ってください。
風で倒れる仕組みはガーデンパラソルの選び方で解説している重心と土台の考え方と同じです。
既存のフェンスや壁に留めるとき
敷地にメッシュフェンスや木塀があるなら、結束バンドや金具でパネルを抱かせる方法が取れます。
土台がいらないので作業は一気に楽になりますが、留める側の強度がそのまま上限になります。
細いメッシュフェンスに高さのあるパネルを何枚も足すと、フェンスの支柱ごと傾くことがあります。
既設フェンスの支柱の太さと間隔を見て、無理なら地面側で支えるほうが確実です。
素材は天然木・人工木・樹脂の3タイプ
見た目の好みで選びたくなるところですが、実際に差が出るのは重さと手入れの手間です。
天然木
杉やヒノキ、SPF材を使ったものが多く、3タイプの中でいちばん軽くて扱いやすいです。
のこぎりで切って幅を詰められるので、隙間にぴったり収めたいときに向いています。
ただし屋外に置けば塗装は必ず落ちていきます。
塗り直しを前提にできる人には安く済み、放置したい人には向きません。
人工木
木粉と樹脂を混ぜて成形したパネルです。
腐りにくく、塗り直しも要りません。
そのぶん重くなり、一人で立てかけるのが難しい重量になることもあります。
土台も重さに見合ったものが必要です。
天然木と人工木の性質の違いはウッドデッキの選び方で詳しく解説しているので、床材と合わせたいときは併せて確認してください。
樹脂・アルミ
軽くて腐らず、水をかけて洗えるのが利点です。
反対に、木の質感を求める人には物足りない見え方になります。
アルミの角材で枠を組んだタイプは細身でも強度が出るため、ベランダなど重い土台を置けない場所で選ばれています。
ラティスのタイプ別に向いている人
| タイプ | 構造と手入れ | 向いている人/向かない人 |
|---|---|---|
| 天然木(杉・ヒノキ・SPFなど) | 軽く、切って幅を詰められる。屋外では塗り直しが前提になる | 向いている:好みの色に塗りたい人、寸法を合わせたい人/向かない:一度立てたら手を入れたくない人 |
| 人工木(木粉+樹脂) | 腐りにくく塗装不要。重量があり、土台も重さに見合ったものが要る | 向いている:手入れの回数を減らしたい人/向かない:一人で作業する人、ベランダに置く人 |
| 樹脂・アルミ | 軽く、水洗いできる。色や質感の選択肢は限られる | 向いている:ベランダや屋上、掃除を簡単にしたい人/向かない:木の風合いを重視する人 |
迷ったときは、動かす予定があるかどうかで切り分けてください。
季節ごとに位置を変える、来客時だけ外すといった使い方なら軽い素材のほうが続きます。
一度決めた場所に置き続けるなら、重さは欠点になりません。
隙間の幅で目隠しの度合いが変わる
格子を斜めに組んだクロスタイプは、隙間が広く空いています。
植物を絡ませたり、圧迫感を抑えたい仕切りには向きますが、真正面から見れば向こう側が見えます。
目隠しを目的にするなら、板の間隔が狭いタイプか、横板を並べたボーダータイプ、羽板を斜めに並べたルーバータイプを選んでください。
隙間を詰めるほど視線は通らなくなり、同時に風も受け止めます。
台風で問題が起きるのはこの面です。
完全に塞いだパネルを軽い土台で立てるのは避け、隙間のあるタイプで妥協するか、固定を強くするかを選ぶことになります。
室外機やゴミ箱のように隠したい対象が決まっている場合は、全体を囲うよりも対象の寸法に合わせた製品のほうが収まります。
室外機だけが目的なら室外機カバーの選び方で解説しているサイズの測り方から入ったほうが早いです。
ラティスの必要枚数とサイズの合わせ方
隠したい範囲の幅をメジャーで測り、パネルの幅で割ります。
ここで支柱の太さを忘れると、最後の1枚が入りません。
パネルの間には支柱が立つので、支柱の本数はパネル枚数より1本多くなり、その分だけ全体の幅が伸びます。
支柱1本あたり数cmとして、枚数分を足してから計算してください。
高さは、パネルの表示寸法だけで判断しないことが大切です。
ブロックや沓石を使えばパネルの下端がその分だけ持ち上がり、地面から天端までの高さは表示より高くなります。
反対に、支柱を地面に埋める方法では埋めた分だけ低くなります。
座って過ごすときの視線と、立ったときの視線でも必要な高さは変わるので、隠したい対象と自分の目線の位置を先に確かめておくといいでしょう。
大きいパネルは搬入も検討点です。
幅90cm×高さ180cmのパネルは、玄関から庭へ回す通路や階段の踊り場で引っかかることがあります。
通販で複数枚まとめて買う前に、置き場所までの経路を一度歩いて確かめてください。
買ってから後悔しやすいラティスの選び方
目隠し目的でクロスタイプを買ってしまうミスマッチが、いちばん多い失敗です。
写真では隙間が目立たないため、届いてから視線が通ることに気づきます。
板の間隔がミリ単位で書かれている製品なら、その数値を確認してから注文してください。
次に多いのが固定の甘さです。
ブロックに差し込んだだけの状態は、まっすぐ立っているように見えても横風には弱いままです。
強風が予想される日は取り外して寝かせておく、という運用も選択肢に入れて、外せる留め方にしておくと安心です。
賃貸の集合住宅では、ベランダの隔て板や避難ハッチの上に置かないでください。
避難経路をふさぐ設置は管理規約でも禁じられていることが多く、そもそも安全に関わります。
手すりの外側に張り出す取り付けも、落下の危険があるため避けてください。
目隠しに関しては、視線を遮っても防犯の代わりにはなりません。
外から見えなくなる面は、侵入する側からも見えない死角になります。
窓の前面をすべて塞ぐような使い方は避け、物置や自転車には別に施錠してください。
プランターハンガーを掛ける場合も、パネルは水を含んだ鉢を何個も吊るために作られていないので、掛ける個数は控えめにしておきましょう。
手入れと消耗しやすい場所
天然木のパネルは、木材保護塗料を定期的に塗り直すことで色落ちと反りを遅らせられます。
塗り直しの間隔は日当たりと雨の当たり方で変わり、南向きで一日中日が当たる面は北側より早く色が抜けます。
塗る前に汚れを落とし、乾かしてから重ねるのが基本です。
いちばん先に傷むのは、地面と接する支柱の地際です。
ここが柔らかくなっていたら、パネルが無事でも倒れる危険があります。
年に1度は支柱の根元を押してみて、動くかどうかを確かめてください。
金具のボルトも振動で緩むので、同じタイミングで締め直すと手間が一度で済みます。
人工木と樹脂のパネルは塗り直しが不要ですが、格子の交点に土やコケがたまります。
水で流してブラシで落とせば十分です。
高圧洗浄機を使う場合は、人や近隣に向けないこと、外壁の目地に当てないことを守ってください。
よくある質問
ラティスとトレリスは何が違いますか
売り場では似た形で並びますが、用途で呼び分けられることが多いです。
ラティスは目隠しや仕切りとして面で使うもの、トレリスはつる植物を絡ませて誘引するものを指します。
植物を登らせたいなら、誘引に向く高さと固定の考え方をトレリスの選び方で解説しています。
ブロックに立てれば台風でも倒れませんか
倒れないとは言えません。
パネルの面積、隙間の広さ、ブロックの重さと数、風向きで結果が変わります。
強風が予想されるときは、パネルを外して地面に寝かせるのがいちばん確実です。
外す前提なら、ボルトで留める金具のように工具1本で分解できる固定方法を選んでおきましょう。
幅が足りないときは切ってもいいですか
天然木のパネルは、外枠の桟(さん)を残す位置でのこぎりで切れます。
切った断面は塗料で保護してください。
人工木や樹脂は切断できる製品と、切ると強度が落ちる製品があるので、取扱説明書の記載を確認してから判断してください。
隣家との境界に立てても問題ありませんか
自分の敷地内に収まっていることが前提です。
支柱や土台がわずかに越境しても、後で撤去を求められることがあります。
境界標の位置を確認し、敷地線から少し内側に寄せて立ててください。
日当たりを大きく変える高さにする場合は、事前に隣家へ声をかけておくと後のやり取りが穏やかに済みます。
まとめ
ラティスは、置き場所で取れる固定方法を決めてからパネルを選ぶと迷いが減ります。
土なら支柱を埋めるか沓石を使い、コンクリートの上ならブロックと固定金具、既存フェンスがあれば抱かせる方法という順で当てはめてください。
素材は、塗り直しを引き受けられるなら天然木、手入れを減らしたいなら人工木、軽さと水洗いを取るなら樹脂やアルミという分かれ方になります。
目隠しを目的にするなら板の間隔の数値を確認し、隙間を詰めた分だけ風を受けることも織り込んでおきましょう。
ぜひ本記事の比較表とサイズの数え方を参考に、支柱の本数まで含めた必要枚数を出してから注文してください。




