SHARE:

目隠しフェンスの選び方|高さと隙間の決め方と風の対策

目隠しフェンスの選び方|高さと隙間の決め方と風の対策

道路から庭の中まで見通せて、洗濯物を干す位置が限られます。

その状態を変えようと目隠しフェンスを探すと、重しの上に立てる置くだけのタイプと、支柱を地面に埋めて立てるタイプが同じ検索結果に並びます。

この2つは必要な工事も、風で倒れるかどうかの条件もまったく違います。

高さも同じです。

地面から180cmのパネルを立てても、道路側が一段高ければ視線は上から入ります。

先に測るのは製品ではなく、自分の敷地と道路や隣家との高低差です。

本記事では、目隠しフェンスと似た製品との違い・素材ごとの手入れ・設置方法の3タイプ・高さと下地の決め方・手入れの目安を解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

目隠しフェンスとメッシュフェンス、ラティスは目的が違います

目隠しフェンスは、視線を遮ることを目的に面材を詰めて作られたフェンスです。

駐車場や敷地の外周でよく見るメッシュフェンスは、境界を示すためのもので、向こう側が見えることを前提に作られています。

同じ「フェンス」という言葉でくくったまま安いほうを選ぶと、立てたあとも見通しが変わりません。

ラティスも目隠しの用途で売られていますが、格子状の板は植物を絡ませたり、既存の壁の前に飾ったりする使い方が中心です。

板の隙間が広いので、正面からは中の様子がかなり分かります。

単体では風を受け止める強度も足りないため、支柱や既存の構造物に固定する前提で考えてください。

ウッドデッキの上に立てる場合は、地面から立ち上げるときと固定先が変わります。

デッキの幕板にビス留めするのか、束柱に共締めするのかで必要な部材が違います。

デッキを先に作るなら、ウッドデッキの選び方で解説している人工木と天然木の違いを踏まえて、フェンスまで同じ素材で揃えるかどうかを先に決めておくと、あとの作業が減ります。

置きっぱなしにできるかどうかは、素材でほぼ決まります

屋外に立てたまま何年も放置できるか、それとも定期的に手を入れるかは、素材の選択でだいたい決まります。

手入れの時間を取れない住宅で天然木を選ぶと、数年後に地際から傷んで倒れる原因になります。

逆に質感を優先するなら、塗り直しを前提に選ぶことになります。

素材手入れの手間重さ・強度の傾向向いている場面
樹脂(人工木)塗り直し不要。汚れは水洗い重い。日射で色あせや反りが出ることがある手入れの時間を取りにくい家庭
アルミ形材水洗いと固定部の点検軽く錆びにくい。傷は目立つ海に近い場所や、高さのある面を作りたい場合
天然木数年ごとの塗り直しが前提加工しやすい。地面に接する部分から傷むDIYで作る、質感を優先する
スチール塗膜が切れたら早めに補修強度は高いが重い既存の門扉や車庫と色や形を揃えたい場合

樹脂と一口に言っても、木粉を混ぜた人工木と、中空の樹脂パネルでは重さも硬さも違います。

人工木は見た目が木に近い代わりに1枚が重く、置くだけの製品に使うと土台側の重量も増えます。

搬入と持ち上げを一人でやるなら、その重さを先に確認してください。

目隠しフェンスは視線を止めるほど風を受けます

面材の隙間を詰めるほど視線は止まりますが、同時に風を受け止める面積が増えます。

板を隙間なく張った面は、風向きによっては壁と変わらない力を支柱と基礎に伝えます。

倒れるかどうかを分けるのは、板の丈夫さではなく、支柱をどう固定したかです。

その折り合いをつけるために作られたのが、羽根を斜めに並べたルーバータイプです。

正面からの視線は止めつつ、羽根と羽根の間から風が抜けます。

代償として、斜めの角度からは中が見えます。

人が通る歩道に面した面なら通行方向から見え方を確かめたほうがよいでしょう。

視線を止めた結果として、庭が暗くなり、地面が乾きにくくなることもあります。

北側にすき間のない面を立てると、足元の土が湿ったままになって苔が出やすくなります。

隣家との距離が近い場合は、相手側の日当たりと風通しも変わるので、立てる前に一言伝えておくと後のもめごとを避けやすくなります。

目隠しフェンスの設置方法は3タイプに分かれます

置くだけタイプ|工事をしたくない人向け

重しを入れるベースや、プランターと一体になった土台にパネルを差し込む形の製品です。

地面を掘らずに済むので、賃貸のベランダや、コンクリートの上に置きたい場合に選ばれます。

その代わり、倒れない条件は土台の重さと接地面積で決まります。

単独で立てるより、壁際や既存のフェンスに沿わせて連結したほうが安定します。

選ぶ基準は置くだけタイプの設置基準で解説しています。

支柱を埋める据え付けタイプ|長く使う前提の人向け

穴を掘ってモルタルで支柱を固めるか、土間コンクリートにアンカーで柱を留める方法です。

手間はいちばん大きいものの、風に対しては最も有利です。

高さのある面を作る場合や、道路に面した長い距離を囲う場合はこの方法が基本になります。

部材から自分で組むタイプ|寸法を合わせたい人向け

柱と板を別々に買って、必要な幅と高さに合わせて組む方法です。

既製パネルの規格に敷地が合わないとき、たとえば途中に水栓や物置がある面では、この作り方のほうが収まります。

工具と作業時間は要りますが、板の隙間を自分で決められます。

柱をどう立てて固定するかは柱の立て方と固定方法で解説しています。

高さは製品の寸法ではなく、目線と高低差から逆算します

大人の目線は、身長にもよりますがおおむね150〜160cm前後にあります。

この高さより上まで面材があれば、平坦な地面に立って見る視線は止まります。

ただし、これは自分の敷地と相手の立ち位置が同じ高さの場合の話です。

道路が敷地より30cm高ければ、その分だけ視線も上がります。

見落としやすいのが下端です。

地面に凹凸がある場所へまっすぐな面材を立てると、低いところに数cmの隙間が残ります。

犬や猫が出入りする、通行人の足元が見えるといったことが起きるので、地面側の処理も一緒に決めてください。

反対に、隣家の2階から見下ろす視線はどれだけ高くしても遮れません。

そこは植栽やシェードなど別の手段で考えることになります。

高さを上げるほど風の負担も、必要な基礎も大きくなります。

どこまでを遮る対象にするかを決めてから寸法を出したほうが、無駄な工事を避けられます。

視線を切る高さの決め方と隙間の考え方は高さの目安で解説しています。

下地と搬入経路が、立てられる目隠しフェンスを絞り込みます

足元が土なのか、土間コンクリートなのか、既存のブロック塀なのかで、選べる固定方法が変わります。

土間コンクリートならアンカーで柱を留められますが、厚みが足りないと効きません。

土の場合は穴を掘って柱を固める工事になり、水道管や電線が埋まっていないかの確認が先に来ます。

既存のブロック塀の上に立てる方法は、塀の状態次第です。

ブロック塀には高さや構造の基準があり、既存部分が古い場合は、上に荷重と風圧を足すこと自体が適切でないこともあります。

自分で判断せず、施工業者に現地を見てもらってください。

自治体の条例や地区計画で高さの制限がかかる地域もあるので、事前に窓口へ確認しておくと安全です。

もう一点、パネルの長さと搬入経路も測ってください。

2m級のパネルは、家の脇の通路や階段を曲がれないことがあります。

フェンス際に室外機がある場合は、囲うと排気がこもるので離す距離を確保します。

室外機まわりの寸法の測り方は室外機カバーのサイズの測り方で解説しています。

設置後に気づきやすい失敗は設置前に確認したい3点でまとめています。

目隠しフェンスの手入れと、買い替えを考えるサイン

天然木は、塗膜が薄くなって水を弾かなくなったら塗り直しの時期です。

とくに地面に接する部分と木口から傷むので、そこを重点的に見てください。

樹脂やアルミは塗り直しが不要な代わりに、汚れが積もると見た目が悪くなるので、年に一度の水洗いで足ります。

メーカーが公表している耐用年数はあくまで目安であり、直射日光や積雪、海からの距離で短くなります。

いちばん先に点検してほしいのは面材ではなく、支柱の根元です。

手で押して動く、根元のモルタルにひび割れがある、置くだけタイプの土台が浮いているといった状態は、強風時に倒れる予兆になります。

台風が来る前に一度は揺すって確かめてください。

足元の草も放っておくと厄介です。

フェンス際は刈り払いの刃を入れにくく、面材に当てると傷が付きます。

刃の種類や動力の選び方は草刈り機の選び分けで解説しています。

手が入らない幅なら、あらかじめ足元をコンクリートや砂利で仕上げてしまうほうが後が楽になります。

よくある質問

隣家との境界に自由に立てられますか

自分の敷地内に収まる位置なら立てられますが、境界線そのものの上に立てる場合は隣家の同意が要ります。

基礎が越境していないか、開けたときの扉が隣地にはみ出さないかも確認してください。

着工前に隣家へ伝えておくと、日当たりや風通しに関する行き違いを減らせます。

台風でも倒れませんか

倒れないとは言えません。

面材が風をまともに受けるため、固定方法と面材の隙間、そして支柱の間隔で結果が変わります。

置くだけタイプは強風が予想される日に寝かせておく、面材の一部を外せる製品を選ぶといった対応が現実的です。

完全に見えなくなりますか

正面からの視線は止められますが、隣家の2階やベランダからの見下ろす角度は遮れません。

ルーバータイプは斜めから中が見えますし、板の隙間を空けた仕様なら近づけば分かります。

どこからの視線を止めたいのかを先に決めてください。

DIYと業者施工はどちらを選ぶべきですか

コンクリートの土間があってアンカー留めで済む短い区間なら、工具をそろえればDIYでも作れます。

土を掘って基礎を作る、既存のブロック塀を利用する、長い距離を一直線に通すといった条件が入るなら、施工業者に見積もりを取って比べてください。

まとめ

目隠しフェンス選びは、製品を並べる前に自分の条件を測るところから始まります。

足元が土か土間コンクリートか、道路や隣家との高低差はどれだけあるか、どの位置からの視線を止めたいのか。

この3つが決まれば、置くだけ・据え付け・部材から組むという設置方法のどれを取るかが絞れて、素材は手入れにかけられる時間で選べます。

視線を止めるほど風を受け、庭は暗くなります。

その折り合いをどこで付けるかが、立てたあとの満足度を分けます。

ぜひ本記事の素材比較表と設置方法の3タイプの分け方を参考に、まずは敷地の実寸と高低差を測るところから始めてください。

あなたへのおすすめ