SHARE:

置くだけウッドデッキの選び方|施工なしで作る手順と基準

置くだけウッドデッキの選び方|施工なしで作る手順と基準

ベランダに並べたジョイント式のパネルが、風の強い日に端から浮きます。

置くだけのウッドデッキはビスや基礎で留めないので、下地の平らさと水はけ、それに土の上なら下から伸びる雑草が、そのまま仕上がりに出ます。

選ぶときに最初に決まるのは、敷く場所がコンクリートなのか土なのかです。

土の上に置くなら、目付350g/㎡・厚み0.8mmのザバーン350グリーンのような厚手の防草シートを先に敷くかどうかで、翌年の手間が変わります。

本記事では、置くだけウッドデッキのタイプごとの構造の違い・向いている人と向かない人・必要枚数の数え方・土の上に敷くときの下地づくりを解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

置くだけウッドデッキは、下地と固定のしかたで結果が分かれます

コンクリートの上か、土の上か

同じ製品でも、ベランダのコンクリートに敷く場合と庭の土に置く場合では、必要な準備がまるで違います。

コンクリートやタイルの床はすでにほぼ水平で、排水のための緩い勾配が付いています。

パネルを並べるだけで座りが出ますし、下から植物が伸びてくることもありません。

一方、土や砂利の地面は、載せた重さで少しずつ沈みます。

数か月で角が下がり、板の目地に水が溜まるようになります。

土の上に置くなら、整地と転圧(てんあつ/地面を突き固める作業)、それに防草シートまでを含めて「置くだけ」だと考えてください。

パネル代だけで済むのは、下地がすでにできているコンクリート床の場合です。

固定しない構造の代償

留め具を打たないので、いつでも外せますし、退去時に元へ戻すこともできます。

その代わり、強い風が吹くと端から浮き、面積が広いほど風を受ける量が増えます。

段差を大きく取って人が跳ねるような使い方には向きません。

土台から組む場合の手順や必要な道具はウッドデッキDIYの手順で解説しています。

置くだけのタイプは3つ、構造で手間と段差が変わります

「置くだけ」と書かれた商品は、1枚の大きさと連結のしかたで3タイプに分かれます。

どれを選ぶかで、並べる時間と床からの高さが変わります。

ジョイント式タイル

裏面に樹脂の下地が付いた小型のパネルで、側面の爪をはめて連結します。

1枚が軽いので一人でも並べられ、L字に折れたベランダのような複雑な形にも合わせやすいです。

厚みが薄く、掃き出し窓のレールに干渉しにくいのも利点です。

ただし1枚の面積が小さいぶん、広い面積では枚数が増えて、並べる時間も掃除の手間も増えます。

すのこ状のパネル・縁台タイプ

板を数枚並べて枠に留めた大判のパネルです。

1枚が大きいので並べる枚数は少なくて済みますが、そのぶん重くなります。

購入前に、一人で持ち上げられる重さかどうかを仕様の表記で確かめてください。

持ち上げられない重さだと、下に溜まった砂や落ち葉の掃除ができなくなります。

脚が付いた縁台タイプなら、腰かけられる高さになる製品もあります。

束柱で高さを調整する組み立てキット

床板を受ける枠に、束柱(つかばしら/床を支える短い柱)や高さ調整脚を組み合わせるタイプです。

部材の数が多く組み立てに時間はかかりますが、脚の長さで多少の傾きを吸収できます。

庭の土の上や、勾配のある犬走りに置くなら、この調整幅が助けになります。

タイプ別に向いている人と、置くだけが向かない人

素材は人工木(樹脂と木粉を混ぜて成形した材)と天然木の2つに分かれます。

人工木は塗り替えが要らない代わりに、直射日光が当たると表面温度が上がります。

夏に裸足で出る使い方を考えているなら、この差は無視できません。

素材ごとの熱さと耐久の違いは人工木ウッドデッキの違いで解説しています。

タイプ構造向いている人
ジョイント式タイル小型パネルを爪で連結。厚みが薄いベランダなど平らな床に敷く人。形が複雑で、少しずつ足したい人
すのこ状パネル・縁台大判で1枚が重い。脚付きの製品もある枚数を増やしたくない人。座れる高さが欲しい人
組み立てキット枠と束柱を組む。脚で高さを調整できる庭の土や勾配のある場所に置く人。段差を作りたい人

置くだけが向かないのは、床から30cm以上の高さを出したい人と、避難ハッチや排水溝の上を覆わずには敷けない広さの場所しかない人です。

人が集まって歩く前提の広いデッキも、固定しない構造では横ずれが出ます。

基礎から作るタイプとの比較はウッドデッキの選び方で解説しています。

置くだけのパネルは、必要枚数を実寸から逆算します

測るのは短辺・長辺と、逃げの寸法

まずメジャーで短辺と長辺を測り、次に「敷かない場所」の寸法を書き出してください。

排水溝の幅、室外機の足元、物干し台の脚まわり、避難ハッチの外周がそれにあたります。

ここを見落とすと、届いた枚数が余るか、逆に届いた日に敷けない場所が出てきます。

室外機の周囲をどれだけ空けるべきかは、機種の取扱説明書に書かれています。

まわりを囲う場合の寸法の取り方は室外機カバーのサイズの測り方で解説しています。

端の半端をどう処理するか

敷く寸法を1枚の寸法で割ると、ほとんどの場合は割り切れません。

端に半端が出るので、その列をどうするかを先に決めてください。

カットして納める方法もありますが、切ってよいかどうかは製品によって違うので、取扱説明書の記載を確かめてから手を付けます。

切らずに、端を空けて幅木のように処理する割り切り方もあります。

割り出した枚数に予備を数枚足しておくと、割れたときの差し替えができます。

土の上に敷くなら、防草シートを先に入れます

パネルの隙間から光は入るので、下が土のままだと必ず草が伸びてきます。

防草シートを先に敷いておくと、継ぎ目から伸びる草を抑えやすくなります。

ここで使うのは防草シートで、畑で一作ごとに張り替えるマルチシートとは目的も耐用年数も別物です。

選ぶ目安になるのは目付(めつけ/1平方メートルあたりの繊維量をgで表した数値)です。

ザバーン350グリーンは350g/㎡・厚み0.8mmで、メーカーは曝露状態で10年以上を目安としています。

ザバーン240グリーンは240g/㎡・厚み0.64mmで、目安は約5〜10年です。

いずれも公表された目安であって保証値ではなく、直射日光や人の通行が多い場所では短くなります。

プランテックス240はブラックとブラウンのリバーシブルで、こちらは砂利下または植栽ワッシャー工法で使うようメーカーが案内しています。

敷き方では、重ねしろ(シートどうしを重ねる幅)を10cm取り、端をピンで留めてください。

デッキの下は後から手を入れにくいので、ここで手を抜くと、パネルを全部外して敷き直すことになります。

メーカーは砂利を敷設した状態については、全品種で半永久的に劣化しないとしています。

デッキを置かない部分を人工芝で仕上げるなら、芝丈と密度で見た目が変わります。

その違いは人工芝の選び方で解説しています。

置くだけで失敗しやすいのは、隙間と排水の見落とし

いちばん多いのは、パネルの下に砂と落ち葉が溜まって、湿気が抜けなくなる状態です。

天然木はここから傷みますし、コンクリート床でも黒い汚れが残ります。

年に一度は持ち上げて乾かせるよう、一人で扱える単位で並べてください。

全面を連結してしまうと、この作業ができなくなります。

排水も見落としやすいところです。

ベランダの排水溝の上まで敷き詰めると、大雨のときに水がせき止められ、行き場を失った水が室内側や階下へ回ります。

溝の手前で止めるか、その部分だけ外せるようにしておいてください。

集合住宅では避難ハッチと隔て板の前をふさげないので、管理規約の内容も先に確認します。

もう一つ、床が上がると視線の高さも上がります。

今までは気にならなかった隣家からの視線が届くようになるので、目隠しを足す場合の高さと隙間の決め方は目隠しフェンスの選び方で解説しています。

手入れと交換の目安は、素材で分かれます

天然木のうち杉やSPFのような軟らかい材は、塗膜が切れると水を吸って傷みます。

定期的な塗り替えが前提の素材で、塗料の種類と塗り替え時期の判断はウッドデッキの塗装の手順で解説しています。

ハードウッドは塗らずに使う選択もありますが、その場合は表面が灰色に変わっていきます。

人工木は塗り替えが要らず、手入れは水洗いとブラシがけで足ります。

それでも紫外線で少しずつ色が抜けるので、数年後に買い足した分と色が合わないことはあります。

ジョイント式タイルは、裏の樹脂下地が割れると1枚単位で交換します。

そのとき同じ製品が手に入るかどうかは、店舗や時期によって変わります。

長く同じ面を保ちたいなら、最初に予備を確保しておくほうが確実です。

よくある質問

賃貸のベランダに置いても問題ありませんか

固定しないので撤去はできますが、置いてよいかは管理規約で決まります。

避難ハッチ・隔て板・排水溝の前をふさぐ設置は、多くの規約で禁じられています。

契約書と管理規約を確認し、判断が付かない場合は管理会社に問い合わせてください。

土の上に直接置けますか

置けますが、そのまま置くと沈んで傾きます。

草を刈って地面をならし、転圧してから防草シートを敷き、その上にパネルを並べてください。

脚の長さを調整できる組み立てキットなら、あとから出た傾きをある程度戻せます。

風で飛ぶことはありませんか

軽いパネルは飛びます。

連結して面にすれば動きにくくなりますが、台風のような強風で浮かないと言い切れる構造ではありません。

強い風が予想される日は、外して室内に取り込むか、下ろせる位置にまとめておいてください。

防草シートを敷けば雑草は生えなくなりますか

生えなくなるわけではありません。

シートの継ぎ目、端の浮き、パネルを留めたピンの穴から伸びることがあります。

重ねしろを10cm取って端をピンで留め、年に一度は端の浮きを見ておくと、伸びる量を抑えやすくなります。

まとめ

置くだけウッドデッキで最初に決まるのは、敷く場所がコンクリートか土かです。

コンクリート床ならパネルの厚みと1枚の重さで選べますが、土の上なら整地・転圧・防草シートまでが買い物の対象になります。

タイプは、狭い床に合わせやすいジョイント式タイル、枚数が少なくて済む大判パネル、傾きを調整できる組み立てキットの3つで、掃除のために持ち上げられる単位かどうかが後々の手間を左右します。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と枚数の数え方を参考に、敷く面積と逃げの寸法を測ってから注文してください。

あなたへのおすすめ