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芝生の種の選び方|品種の違いとまく時期・量の目安と手順

芝生の種の袋を裏返すと、暖地型か寒地型かがまず書かれています。

ここが自分の住む地域と合っていないと、発芽しても夏か冬のどちらかで枯れ込みます。

ホームセンターの棚に並ぶ「ケンタッキーブルーグラス」「バミューダグラス」「トールフェスク」といった名前は、この2タイプのどちらかに属していて、播く時期も刈る高さも別々です。

値段や袋の大きさより先に、この一点を合わせるのが選び方の出発点になります。

本記事では、暖地型と寒地型の分かれ方・草種ごとの向き不向き・必要な種の量の計算・播いたあとの手入れの目安を解説します。

キレイガーデン

キレイガーデン編集部

「キレイガーデン」は、庭とベランダの手入れに使う道具と資材の選び方をまとめたメディアです。防草シートや人工芝といった地面まわりから、剪定ばさみ・散水ホース・物置まで、規格の読み方と選ぶ基準を整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

芝生の種で最初に決まるのは暖地型か寒地型か

芝生の種は、生育に適した温度帯で大きく2タイプに分かれます。

暖地型は気温が上がる時期に伸び、寒くなると地上部が茶色く変色して休みます。

寒地型は涼しい時期によく伸び、真夏の高温多湿で弱ります。

同じ「芝生の種」という棚に並んでいても、この2つは育つ季節が正反対です。

そのため、選ぶ順序は「自分の庭が夏に暑くなるか、冬に凍るか」から入ります。

夏の暑さが厳しく冬は雪が少ない地域なら暖地型が無理なく育ちますが、冬の間は緑が抜けた状態が数か月続きます。

反対に、夏が比較的涼しい地域や、一年中緑を保ちたい場合は寒地型が候補に入ります。

ただし寒地型は夏の蒸れに弱く、風通しの悪い塀ぎわなどでは夏に部分的に枯れることがあります。

もう一点、播く時期がタイプで決まります。

暖地型は気温が十分に上がってから、寒地型は暑さが引いた時期が発芽に向きます。

袋に「播種適期」として月が書かれているので、買う前に今の季節と照らしてください。

適期を外して播くと、発芽率が下がるだけでなく、芽が出ても根が張る前に季節が変わって消えます。

急ぐ場面では、種ではなく切り芝を張る選択もあります。

張り芝の手順は芝生の張り方の手順で解説しています。

種から育てる場合と切り芝を買う場合の違い

種は面積あたりの資材費を抑えやすく、袋で持ち帰れるので搬入も楽です。

かわりに、播いてから地面が緑で覆われるまで待つ時間が必要で、その間は水を切らせられません。

切り芝は張った当日から緑になりますが、重量があり、枚数分の搬入と目地の処理が発生します。

判断は、待てるかどうかと面積で分かれます。

広い庭を自分の手で仕上げたい場合は種のほうが現実的です。

数平方メートルの狭い区画で、すぐ見た目を整えたいなら切り芝が向きます。

また、種は播いた直後の表面が乾くと発芽が揃わないため、朝夕に水をやれる生活リズムかどうかも条件になります。

旅行や出張で数日家を空ける予定が播種後に入るなら、時期をずらしてください。

芝生の種の主な草種と、その使い分け

暖地型の代表的な草種

バミューダグラスは横に走る茎で広がるタイプで、踏まれた場所からの回復が比較的早いとされます。

日当たりを好むので、南向きで一日中日が当たる庭に向きます。

反対に、建物の北側や樹木の下のように日照が短い場所では密度が上がらず、地面が透けたままになりがちです。

センチピードグラスは伸びる速度がゆるやかで、刈り込みの回数を減らしたい場合の候補になります。

そのぶん踏圧からの回復は遅く、子どもが毎日走る動線には向きません。

日本芝として知られる野芝や高麗芝も暖地型ですが、こちらは種より切り芝で流通することが多く、種を探すと選択肢が限られます。

寒地型の代表的な草種

ケンタッキーブルーグラスは葉が細く、密に生えそろった見た目になりやすい草種です。

地下茎で広がるので、傷んだ部分がふさがりやすい一方、夏の高温期は生育が止まります。

トールフェスクは葉が太めで、乾燥や踏圧に比較的強いタイプです。

細かく整った芝面を求めるなら向きませんが、駐車スペースの脇のように条件が厳しい場所では扱いやすくなります。

ペレニアルライグラスは発芽が早い草種で、単独で使うほか、暖地型が休む冬の緑を保つために追い播きする用途にも使われます。

単独で夏を越すのは難しいため、通年の主役として選ぶかどうかは慎重に決めてください。

市販の袋では複数の草種を混ぜた「混合種子」も多く、袋の裏の配合比率で性格が変わります。

タイプ別に向いている人と向かない人

タイプ・草種特徴向いている人向かない人
暖地型(バミューダグラス)日当たりを好み、横に広がる。冬は地上部が茶色くなる南向きで日照が長い庭。夏に緑がほしい人冬も緑を保ちたい人。日照が半日以下の庭
暖地型(センチピードグラス)伸びがゆるやかで刈り込みの回数が少なめ手入れの時間を減らしたい人子どもやペットが毎日走る庭
寒地型(ケンタッキーブルーグラス)葉が細く密になりやすい。夏の高温多湿に弱い涼しい地域で、整った芝面を求める人夏に蒸れる風通しの悪い区画
寒地型(トールフェスク)葉が太く、乾燥や踏圧に比較的強い条件が厳しい通路脇や駐車スペースの脇細葉の緻密な見た目を求める人
寒地型(ペレニアルライグラス)発芽が早い。冬の追い播きにも使われる暖地型の冬の色落ちを補いたい人これ一種で通年維持したい人
人工芝播種も刈り込みも不要。日照の条件を問わない日陰が多い、手入れの時間が取れない土や生育の変化を楽しみたい人

表の最下段を入れたのは、種で始めるべきでない条件が実際にあるためです。

建物の間で日が数時間しか入らない場所や、水やりに通えないベランダでは、どの草種を播いても密度が上がりません。

そういう条件なら人工芝に切り替えたほうが結果が安定します。

芝丈と密度による見え方の違いは人工芝の選び方で解説しています。

芝生の種でつまずきやすい選び方

いちばん多いのは、袋の写真だけで決めてしまうことです。

写真はどれも刈り込みが行き届いた状態で撮られていて、草種の性格は写りません。

裏面の草種名と播種適期を見てください。

次に起きやすいのが、日陰への暖地型の播種です。

暖地型は日照が短い場所で密度が上がらないため、地面が透けたところに雑草が入ります。

その状態から立て直すのは手間がかかるので、播く前に一日の日照時間を測っておくほうが早いです。

芝の間に生えた雑草の抜き方は芝生の雑草の対策で解説しています。

三つめは、混合種子の中身を確認しないまま買うことです。

暖地型と寒地型が混ぜられている製品もあり、季節ごとにどちらかが休むぶん、緑の濃さが年間で変わります。

それを狙って選ぶなら問題はありませんが、均一な芝面を想像していた場合は仕上がりが違って見えます。

最後に、除草剤を使ったばかりの地面へ播くことは避けてください。

製品ごとに、播種までに空けるべき期間や使える対象がラベルに書かれています。

ラベルの登録内容と使用方法を確認してから作業の順番を決めてください。

芝生の種の必要量は面積から計算する

種は「1平方メートルあたり何グラム」という播種量で売られています。

袋の裏に草種ごとの目安が書かれているので、面積に掛け算すれば必要量が出ます。

順序としては、まず巻尺で区画の縦横を測り、平方メートルを出します。

花壇や物置で欠けている部分は引いてください。

実際の作業では、目安量ぴったりで買うと足りなくなります。

播きムラができた場所への追い播きや、風で流れた分の補充が発生するためです。

多めに用意しておくと、発芽が薄かった部分をあとから足せます。

反対に、目安の倍量を一度に播くのは避けてください。

芽が密集しすぎて互いに競合し、細く弱い株が並ぶことになります。

形が複雑な庭は、長方形と三角形に分けて計算すると誤差が小さくなります。

曲線の花壇ぎわは、外接する長方形で計算してから使わない面積を引く方法で足ります。

ここで多めに見積もっておけば、種が届いてから区画が足りないという事態を避けられます。

播いたあとの手入れと道具の目安

播種直後に必要なのは、表面を乾かさないことです。

土の表面が乾くと発芽が止まるため、朝夕に軽く水をやります。

ホースの先はシャワー状にして、種が流れない水勢にしてください。

発芽が揃ってきたら回数を減らし、根が深く伸びるように一回の水量を増やす方向へ切り替えます。

芝丈が伸びてきたら刈り込みが始まります。

一度に半分以上を刈ると株が弱るので、伸びた分の3分の1程度を目安に何回かに分けてください。

刈り込みの頻度は草種で変わり、センチピードグラスのように伸びがゆるやかな草種なら回数を減らせます。

芝の面積が広い場合、手動の芝刈り機と電動のどちらが合うかで作業時間が大きく変わります。

リール式とロータリー式の構造の違いは芝刈り機の選び方で解説しています。

天然芝には、人工芝には要らない手入れが加わります。

踏圧で固まった地面に穴を開けるエアレーション(土壌に穴を空けて通気と排水を改善する作業)と、その後に砂状の土を撒く目土(めつち)です。

この2つを省くと、水はけが落ちて根が浅いままになります。

梅雨どきに芝の中から白いキノコが出るのも、有機物と湿気がたまったサインの一つです。

原因と対処は芝生にキノコが生える原因と対処で解説しています。

よくある質問

芝生の種は一年中いつでも播けますか

播けません。

暖地型は気温が上がってから、寒地型は暑さが引いた時期が発芽に向く時期です。

袋に播種適期が月で書かれているので、そこから外れる季節に播くのは避けてください。

時期を外すと、発芽が揃わないうえ、根が張る前に不向きな季節に入って消えます。

種と切り芝はどちらが安く仕上がりますか

面積が広くなるほど、資材費では種が有利になります。

ただし種は覆うまでの期間に毎日の水やりが必要で、その手間を費用に含めるかで見方が変わります。

狭い区画で当日から緑にしたいなら、切り芝のほうが総合的な手間は少なくなります。

冬に茶色くなった暖地型は枯れたのですか

暖地型は気温が下がると地上部の色が抜けて休眠に入ります。

これは枯死とは別で、翌年の気温上昇とともに緑が戻ります。

ただし、水が抜けない場所や強い踏圧が続いた部分は、そのまま戻らないこともあります。

冬の間の見た目が気になる場合は、ペレニアルライグラスを追い播きする方法が使われます。

日陰の庭でも芝生の種から育てられますか

一日の日照が短い場所では、どの草種でも密度が上がりにくくなります。

半日程度の日照があるなら寒地型のほうが可能性はありますが、地面が透けた状態が続くと雑草が入ります。

日照が数時間しか確保できない区画は、人工芝を検討したほうが結果が安定します。

庭・ベランダ・ドッグランでの選び分けは人工芝の比較で解説しています。

播いた種が鳥に食べられませんか

播いた種が表面に露出したままだと、鳥に持ち去られたり風で流されたりします。

播種後は薄く目土をかけて種を隠し、板やローラーで軽く鎮圧して土に密着させてください。

厚くかけすぎると発芽が遅れるので、種が見えなくなる程度にとどめます。

まとめ

芝生の種を選ぶときは、暖地型と寒地型のどちらが自分の地域と庭の日照に合うかを先に決めてください。

そのうえで、踏まれる頻度・刈り込みにかけられる時間・求める葉の細かさで草種を絞ると、袋の裏の草種名だけで判断できるようになります。

必要量は面積を測って播種量を掛け、追い播きの分を足して用意します。

日照が足りない区画や、毎日の水やりに通えない条件では、種から育てる前提そのものを見直したほうが失敗しません。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と必要量の計算手順を参考に、自分の庭の条件に合う種を選んでください。

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